いろいろ走っててずっと気になっていることがありましてですね。

それはステアリングダンパーがずっとグラグラガタガタしていることなんですわ。

 

 

F800Sのステアリングダンパーは、フレームとロアーブラケットの間に装備されていて、ステアリングの振れを抑える役目をしています。F800Sは遅いバイクなので、

遅いバイクなので(MAX220km/h)

シミー現象が起こるほど高速で走行できる能力はないのですが、燃料タンクがシート後方に配置されており、またオプションを積むとリアにかなりパニアケースを装備することができ、さらに2名乗車も考慮して設計されているので、かなり荷重がリアに偏ることを想定されています。そのため、フロントの接地圧が弱くなり、ステアリングが不安定になることを考慮して装備されているのです。

 

え?遅い?まぁ800ccの2気筒なんか中型4気筒とおんなじくらいのパワーなんでね。馬力信者の方にとっては85馬力なんかカスみたいなもんなんで。

「え!?800シーシーなのに85馬力しかないんかい!?」

トルクはCB900のホーネットと同じくらいなんでたぶん出足だけはやたら速いです!でも高速域で抜かされる、それがF800S。

F800Sは扱いやすい街乗りバイクです!!

 

うるせぇぞ!

そんなこと言って、小回り効かないなって言ってたのはどこのドイツだよ!

つべこべ言ってないでとっとと足回り直せ!!

 

 

取り外したステアリングダンパー一式がこちら。

ブッシュのゴムは粉々に砕け散り、取り外すころには砂と化して消えていきました。

さてここでダンパー本体も、ロッドが錆びてオイルが漏れてきています。こうなるとダンパーも交換しないといけません。しかしそう簡単にBMWのダンパーが落ちているはずもなく、何かで代用できないかネットの海を探します。

 

 

そこで探し出したのが、Amazonで売ってる中国製っぽいステアリングダンパーです。

 

 

いつまで売っているかわかりませんが参考に。

 

 

形状もだいたい同じなのでくっつきそうです。汎用のステアリングダンパーなので、ロアーブラケット側のピロボールが位置を選べます。信頼性はどうか分かりませんが、レースするわけでもあるまいし、F800Sの車体特性上そこまで負荷のかかる部品でもありません。手で押してみるとちゃんと減衰してるし、ダイヤルでちゃんと減衰を調整できるので、いい品物だと思います。これで3700円ですから上出来です。

 

 

ブッシュはいちいちドイツから輸入するのも癪なので、粉々になった元のブッシュにゴムワッシャーをはめ込みます。ちょっと穴が小さくてゆがみがありますが、そんなに影響はないでしょう。

 

 

接着剤がつかない素材だったので、外れる可能性も考えましたが、ワッシャーやボルトで挟み込む構造なのでそう簡単には取れないと思います。

 

 

あとは現物合わせで、ピロボールの位置の微調整と、減衰ダイヤルの向きを考えます。

ダイヤルはいつでも調整できるように下向きにしました。

 

 

車体にはこのように取り付けています。きっちり真下にダイヤルが向いていませんが、この方が調整しやすそうなのでこれでいきます。

 

 

いいですね!!カウルの隙間からちらっと覗くシルバーの輝きがいい!

この製品色が選べるのですが、あまり目立ってもダサいのでこのくらいの渋さがちょうどいいと思いました。

これでフロントの足回りはある程度新調したので、少し走ってみたいですね!