人に迷惑をかけてはいけない
そう強く信じていて、なんでも自分の中に抱え込んでいつもパンク状態だった。
このお水？お茶？美味しい
中学か高校の三者面談の時に継母が
「この子は根性だけはある。なんでも自分でするから手がかからない」
そう言っていて、その言葉を強く握りしめてしまった。
心の中では
「そんな事ない。私なんもできない。自分でしてるように見えてるだけ。私のことなんてなんも見てくれてないし知ろうともしてないじゃん！」
って叫んでた。
んなこと、言えるわけもなく…
ただただ、その継母の言葉通りの子を演じていくしかなかった。
根性があるから人に甘えることはできない
なんでも自分でするから人に頼ることができない
人に迷惑をかけてはいけない
親の言葉というのは恐ろしいもので、そのたった一言が子どものその後の人生を大きく左右する。
ずっと演じてたものだから、すっかりなんでも自分でする人になっていたし、すぐ人に聞いたり頼ったりする人にイライラしてた
私はなんでも自分でしてるのに、あなたは人任せにするわけ⁉︎
そんなことやろうと思えばできるじゃん、自分でやりなよ！！
甘えんな！！！
って。なんと恐ろしい
親になってもそれは続いていて
そんなこともできんのか！
すぐ頼るな！自分でやれ！
ってかなり厳しく育ててきたよね、長男は。
でも彼は…
部活の練習着忘れる、水泳の授業なのに水着忘れる、とにかく忘れもの多いし、バスの定期も失くす！！
なのに平気で、人に借りたり、探してもらったりして、ものすごく周りに迷惑かけて生きてる
なんの罪悪感もなくやってのける長男を見てると、
もしかして、私にもっと人に頼っていいよって教えてくれてるのかな？と思うようになった。
なんでも一人で抱え込んで苦しかった。
だれかに助けて欲しかった。
断られたり嫌な顔されるのがとても怖かった。
根性なしと思われるのが怖かった。
自分が迷惑な存在だと知りたくなかった
なんと恐ろしい呪いなんだろ…
そんなことないよね。
誰しも誰かに支えられて、誰かを支えて生きてるんだもん。
ものすごく怖がりだっただけだよね。
迷惑かけてもいい
そう自分に許可したら、本当にみんなが優しく思えた。いや、前からずっと優しかったのに私が気づいてなかっただけだよね。ごめんなさい
人に頼るって難しいことじゃない。
私も頼られることが嬉しかったりもする。
そんな風に思えるようになってから、また楽になった。
自分が思うよりもずっと自分は愛されてるってこと。
気づいてよかった
迷惑はかけるためにある