俊寛
岳父故吉右衛門の当たり役に積極的に挑んでいる菊之助だが、どうしても持ち味が違うのでニンではないなぁと思うことも多いのだけれど、俊寛は菊之助だけの俊寛でとても好き
脚を悪くしてしまっているけれど、ワカメを煮る仕草に見惚れる優雅さがありみすぼらしい姿なのに美がある、千鳥がやってくるときに髪を撫で付ける様も品がありちょっと浮かれたような様もいい、菊之助の俊寛は都に戻らない方が穏やかに生涯を終えられると思うから、彼のその決断は良かったと思うよ
島流しって確かに刑罰ではあるけれどさ、その流された先にも人々の生活があってそこには幸せもあるわけで、勝手な思い込みかもだけれど、菊之助の俊寛には島の人々へのなんともいえない仄かな敬意みたいなのを感じて嬉しくなっちゃった、
千鳥は…うん、可愛いし頑張ってたし、ある意味今の千鳥なんだろうけど、私にはちとうるさくてウザかったな
音菊曽我彩
まほろくんとけんけんにお元気そうな菊五郎さんで、もう嫌なことなんて全部ぶっ飛ばしてくれる祝祭感で幸せでした
権十と助三
歌六と時蔵がいい
面白いし笑えるし楽しいし、昼の部の追い出しとしてはいいのだろうけれど、世話物のあの江戸の匂いを求めるのは贅沢なんだろうなぁ…