初日を幕見で
幕見も満席で始まる前から高揚感が漂っていた。
 
まだ初日なので今後良くなっていくとは思うけれど。。
敢えて正直な感想を残しておきますね
 
 
 
 
 
 
 
ネタバレ?も含むのでご注意を
 
 
 
 
 
 
74歳の玉三郎が19歳の染五郎を相手役に迎えての源氏物語
ポスターの美しさもあって期待値は大きく、まぁ実際私もわざわざ幕見を買って初日に駆け付けたわけで…
 
玉三郎は驚異的な美貌ではあるけれど、歌右衛門や先代の雀右衛門のように芸で磨かれた美しさというより、生来の持って生まれた美貌のせいか凄く現役感が強いというか生々しいんだよね、それだけに、19歳と並ぶと流石にちょっときつい。
22歳の新之助(現團十郎)の助六を相手にした、80歳を超えた先代雀右衛門の揚巻は、22歳の菊之助の白玉なんて目じゃない程の似合いっぷりだったんだけどなぁ
 
出産前に生霊に苦しむ葵の上を両親の左大臣と北の方が案じる場面から始まる。ここの彌十郎と萬壽は手堅い
回り舞台上に複数の几帳を配して、大きな装置を置かず舞台全体を大きく使った舞台は、玉三郎の美意識たっぷりだな。この美術は観る価値あり
 
盆が回って、光源氏の脚が遠のいていることを嘆く六畳の御息所の場面、そこに染五郎の光源氏がやってくる。染五郎は玉三郎から台詞も細かく教わったのか、若かりし頃の天守物語や海神別荘等々で玉三郎の相手役をしていた頃の新之助(現團十郎)台詞まわしに似ていて笑いそうになった。染五郎は確かに美しいけれど、それほどではないというか、彼の良さがいまいち出ていない気がする。染五郎は芝居の良さが一番いいと思うのだけれど、あ、それだけに御息所にうんざりする心変わりはとても上手いので光源氏に感情移入して、御息所鬱陶しかったわww
捨てられた御息所が倒れこんで、そのまま盆が回って、え?そのまま??ってびっくりしたけれど、まぁいいか。
出産した葵の上と幸せな光源氏、左大臣と北の方。
客を出迎えるために赤ん坊と二人残されたところに、六条の御息所の生霊が出てくる。この生霊感は玉三郎さん真骨頂、きたきたきた!!とちょいとテンションがあがって、
で、祈祷していた比叡山の座主により生霊が退けられ、光源氏と葵の上が抱き合って幕
え?幕??これで終わり???えーっと、ハッピーエンドで終わるの??おやおやおや??
 
時蔵の葵の上が染五郎との映りもよくて、いや~時蔵優勝だわ。
 
源氏物語と言えば、2000年の三之助の源氏物語。
幕見席まで連日札止めの大入り満員
あの頃の新之助と菊之助の美貌は頭抜けてたからなぁ
などと思っちゃったわ
あと、単純に物語として面白みがなかった・・・・