ライブ配信で、彩風咲奈の大劇場千秋楽見て、色々な思いで胸が一杯で言葉にならないまま、スカステのニュース映像を繰り返しみて、直後に行われた咲ちゃんのDSの稽古場風景と、Xに流れてくるレポを読んで、DS配信を見て、これまでに撮り溜めてた映像をみたりして、あっという間に時間が過ぎていく
彩風咲奈をずっと追いかけてきたわけでも、こんなにも好きになったのもいつからなのかわからないほどに、長年雪組ファンを続けてきた中で、有望な子が配属された良かったなぁから、当たり前ののように咲ちゃんがいてくれたので、まだ咲ちゃんが大劇場を卒業したことを信じたくないのかも…
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ライブビューではなく自宅のテレビで配信で観たのではじめからぼろぼろ泣けて泣けて、ベルばらなのに…
ステファン人形を抱いて愛の面影を歌う彩風フェルゼンに、この人は18歳の出会いの時から一途にアントワネットへの愛にだけ生きたのだと、もうはじめから泣けて泣けて
朝美オスカルが愛の巡礼で「この胸の女心を誰が知る」と歌ったときには思わず、大丈夫縣アンドレが知ってる!って声が出てしまった
それにしても縣アンドレがこんなにいいとは!この公演の嬉しい誤算なんだけれど、ひたすらにオスカルを愛して愛し抜いて生きた姿は彩風フェルゼンと重なるので、フェルゼンがアンドレに託すのもすんなり納得出来る
1990年の花組フェルゼン編では不評のあまり東京公演ではなくなったフェルゼンの手紙も何故か今回は咲ちゃん自身が持つ誠実さと優しさと、あーさの細やかな芝居で納得してしまう
2階席からは観られなかった客席降りもしっかり映してもらえて嬉しかった
それにしても彩風フェルゼン、夢白アントワネット、朝美オスカル、縣アンドレをはじめとしてこんなに今の雪組にぴったりはってるわぁ
奏乃ルイ16世がまたいいし、ひまりちゃんのロザリーも音彩ジャンヌもいい
ところで、モンゼット夫人たちに愛の不時着よーって言われた後、それはと言いかけたオスカルは何を言いたかったんだろ
夢白アントワネットは二幕が特にいい、牢獄のシーンは圧巻、フェルゼンの声を幻だと思いふわっと幸せな自分に戻ってからの、現実だと知った瞬間が素晴らしい
昔フランスに行った時に感じたベルサイユ宮殿のプチトリアノンの悲しさと切なさと愚かさと、コンシェルジュリーのあの暗さを思い出した
そして、フィナーレ!!
踊り続ける咲ちゃんが本当に幸せそうで、今回デュエットダンスではなくアントワネットとオスカルとのトリプルダンスだけれど、夢白ちゃんとのデュエットもあーさとのデュエットもちゃんとあって、涙涙
ベルサイユのばら自体は、原作は素晴らしいし、宝塚を象徴する作品だけれど、まぁなんですかね、思うところは色々あるんですが、咲ちゃんのまっすぐなベルばら愛を聞いていると、ベルばらだからこその何かがあるのだろうな
彩風フェルゼンは、一途な不器用さがある人間味が深くて引き込まれてしまう、過去に多くのフェルゼンを観てきたけれど、麗しい貴公子という印象がまずあっただけに、いや咲ちゃんのフェルゼンも麗しいのだけれどそれ以上に人としてひかれる。時系列はしっちゃかめっちゃかだけれど、今回のベルばらはとてもいいと思うのは、何故だろうか
原作漫画ファンを満足させようとその姿形の再現を必死にやって作り上げ、長谷川一夫の今宵一夜に象徴される美しい型で彩られたベルばら、今回彩風咲奈を筆頭に、そのままでビジュアルを再現できる雪組生が、ベルばら歌舞伎と言われる大芝居をきっちりとしながら、何よりも心で役を演じ生きているからなのかも、登場人物誰をとっても完璧ではないのだということから逃げてないように思えるのも心を揺さぶられるのかも
それにしても諏訪さきジェローデルいい、「受け取ってください、ただひとつの愛の証です」ってオスカルに言って欲しかったよー
そうして、
咲ちゃんのこれまでの宝塚人生を振り返る言葉からのサヨナラショーが始まる
前楽のレポでわかっていても、薔薇のタンゴの衝撃的よ、あの衣装をあのあの衣装ってこんなにスタイリッシュに美しく格好良く着られるのか!と、まずそこから驚愕!!
曲数は少なくとも一曲一曲をたっぷり丁寧にと構成されて、彩風咲奈の雪組で観たかったものを新たにみせてくれた新しいサヨナラショー
男役スターを引き連れての薔薇のタンゴ
退団者4名のジュエルドパリ
緑の変わり燕尾服で
ALL BY MYSELF から一人でYOU WILL BE SOMEONE'S DREAM
ボニクラのフィナーレからBluesRequiemのデュエットダンス、和希そらのかわりに朝美絢が歌う
一人残ってボイルドドイル~から人生の主
着替えて雪組生たちとFROZEN HOLIDAY からSNOW FLOWER WILL BLOOM
朝美絢と二人残って蒼穹の昴から宿命の星を台詞から
そして、ベルばらのオマージュ!!!
咲ちゃんが宝塚を目指すきっかけとなった2001年宙組ベルばらで和央ようかでつくられた羽山先生振付の名ダンス
軍隊なんて言われながらも水夏希がピタッと揃えてくれた雪組の男役の黒燕尾はしっかりと続いていて、そうして、彩風咲奈ならでの、優雅さも加わってこうしてまた次の世代へと引き継がれていくのだなと
泣くことも瞬きも忘れて見入ってた
最後の最後まで雪組のために、自分がやりたいことのその奥底にはずっと雪組のためにという想いがあるのだろうなぁ
薔薇のタンゴとオマージュを踊れたことは雪組生にとって大きな財産になる筈
こんなに未来に繋がる見事なサヨナラショーを見せてくれるなんて!!
最後の大劇場の大階段の上にシルエットが見えた時、緑の袴だ!と気づいてまたまた泣けて泣けて、聖海くん、ありすちゃん、ともかちゃん、ひまりちゃんのどこかほんわかしたご挨拶と、幸せが溢れている咲ちゃんの誰も取り零さない優しい挨拶
スカステのニュースで見た入出の雪組生との楽しそうな様に、こころから雪組ファンとしての幸せを噛み締めた
もう来週は東京公演初日、
無事何事もなく全員揃って大千秋楽まで駆け抜けられますように…