ドロシーの開演前アナウンスにクスクス笑ったところにオーバーチュアから跳び跳ねて踊る塩ちゃんに煽られて、ぱーんと心がけ解放されたよー

いっくん最高の当たり役!!
40年以上前の映画を上手く現代へ置き換えて大笑いできるのにしっかり残る

なんといってもキャスティングが神だわ

ちゃぴのジュリーがしなやかに強くてでもちゃんと傷ついて、それを自覚してくれてるのがとても好き

カテコで踊るちゃぴが好きすぎる
身体にリズムを持ってるし、キメポーズの美しいこと!!

おばたのお兄さん‼️‼️
胸筋動かせるのにマッチョの厭らしさがなくていい、勘違い野郎だけれどすっごく素直で一途な純情くん

金井勇太さんは舞台で拝見するのはお初かな、絶妙な間で上手いわぁマイケルとの腐れ縁ぶりがいいねぇ
俯瞰の視線を持ってるのになぁ、あ、だから厭世感を纏うのか(笑)

エハラマサヒロ、キムラ緑子も流石なんだけど、羽場裕一が素晴らしい当たり前なんだけどいいわぁ

実力派揃いのアンサンブルさん
それでもダンスでふっと目が惹き付けられたらいつも蓮華ちゃん💕


ここからはネガティブ感想なのです

トッツィーは1982年の映画だから許された面は確かにあると思う、今回上手く現代に置き換えテレビの昼ドラ、いわゆるソープオペラからミュージカルへとかえて、ジェンダーの問題を盛り込みある面では成功してる

けれど、けれどなのよ
女装したマイケルが性別を偽ることにより、女の場所を奪ったとか、女性の置かれてる状況をマイケルが学んで変わるとかいいんだけど、だけど、まぁこれ以上は突っ込めないのかもな

演出家ロンのセクハラとか上手くのせてはいるんだけど、でも上っ面だけなんだよなぁ

何より許せないのはドロシーがマイケルだと告白するタイミングだよ、あれでは初日の期待と高揚感をもって客席にいた観客にたいして失礼が過ぎるよ
正直役にあっているのであれば、違う性別の俳優が演じるなんてよくある話、自分を偽るという点にだけ注力しても良かったんじゃないのかなぁ
などど、少なくとも舞台の板の上を個人的な場にするなって思うんだよね

とはいえ、極めて今時のステレオタイプのキャラクターばかりなのでまぁ目くじら立てても仕方ないのかもな

取りあえずダンスは粋でお洒落で格好良いし、出演者は文句無し

ここから回数を重ねてどこに行き着くのか楽しみだわ