御園座はこのマチソワだけ
11/22以来のエリザ
 
マチソワで全く違う世界過ぎて心が飽和した…
 
マチネはなんといってもちゃぴシシィが圧倒的で圧巻だった。登場した瞬間から発光してる!そりゃ皆彼女に夢中になるわ。
ちゃぴシシィはマックスパパの娘だけど自由に生きたい2人は話がわかる同士にも見える
ちゃぴシシィだ愛と死の輪舞でも最後のダンスでもトートダンサーが忍び寄る死の気配重い空気のよう見える、ちゃぴがしっかり踊って動けるからだよなぁ。トートの出逢いでもまだほんの子ども、良くわからないけどトートに心ひかれる様も無邪気だ、生還したあと、母親に促されてベットに横になるとに嬉しそうに微笑んだのも印象的。自分だけの秘密も嬉しいのだろうなぁ
 
バートイシュルでもただの頭数だと思っているので温泉別荘地を奔放に楽しんでる様は生命力に溢れている、シュガーフランツもそりゃあ恋に堕ちるわ。宮廷で自分を殺して皇帝として生きてるフランツには屈託なく接してくれる相手などいないだろうし、その彼にあんなに無防備に、ただの従兄弟として無邪気な笑顔を貰ったらもう他は何も見えないのも仕方ない。
くるくる走り回ったので喉も乾くしお腹も空いたよね(笑)お茶を美味しそうに飲んでマカロンを2つ食べようとするもの可愛くて可愛くて。またシュガーフランツのデレデレぶりが照れ
フランツの手を思わず取ってしまうけれど、彼に握られてえ!って手を離した後フランツに恋に落ちる様も可愛い、私この人のこと好き❤️ってちゃんとフランツ自身を見てくれてる
フランツに皇帝の義務と皇后としての義務を説明されて「妨げるものなどないわ」険しい道だと言われても「あなたがいる」て言葉がフランツにとって心強く聞こえて宝物になったんだろうなぁと、夢さえ消えるというフランツに「私が掴める」と言ってくれた時、ちゃぴシシィにはフランツと2人の夢と幸せを掴んでみせると思ってるんだろうなぁ
ちゃぴシシィに狩猟習い2人で遠乗りに出掛けながら皇帝と皇后として愛される未来も彼らならあったのではないかと思わせるちゃぴシシィとシュガーフランツ
 
結婚式でハプスブルク帝国の崩壊の死の気配に気づいてしまったちゃぴシシィが最後のダンスでトートたちに抗い、不安の中現実に戻ってきたときにすがり付く相手はフランツなんだよ…でも死の気配に気づけないフランツはシシィにすがり付かれてデレッとしてしまう…
結婚初夜に疲れているシシィを気遣って手を出さなかったフランツだけど、母親に素直に報告したのはダメよ、まぁ隣室で事がなされたか確認されないだけマシなのか😢
フランツに訴えても、フランツとしてはシシィも自分と同様母に学ばなければと思ってるだろうから、噛み合わないよね。
 
そして圧巻の『私だけに』
絶望して泣いてる少女から自我を目覚めて一気に大人になって自分の輝きを纏っていく変化が凄まじかった!
 
そんなちゃぴシシィが宮廷の中で自分でいるために、拠り所としたのがその美貌だったというのは、辛い…
フランツもなぁ悪気はないのだろうけど、君の美貌が力になるとか言っちゃうものなぁ
シュガーフランツのちゃぴシシィへの愛が溢れて溢れて、一番好きなのは間違いなくシシィ、でも彼にとって一番大切なのはハプスブルク帝国なのよね😢、ちゃぴシシィもそれはわかっているだろうなぁ
鏡の間でシシィに語りかけるシュガーフランツ、ここでもやっぱりシシィへの愛が溢れて信念も破ろうという決意すらどこか喜びも感じられた、シシィに陛下と共に歩むが私の人生は私だけのものと言われた時、もう一度言葉の噛み締めて胸に手を当てるフランツがやっぱり好き
ハンガリーで戴冠式で栄光の絶頂にいるシシィにとって漂う死の気配なんて蹴散らせるものなんだよね、私が踊る時の傲慢ささえも魅力的というようなちゃぴシシィの光にトートダンサーたちが当てられて影に逃げ込んでいく様もより印象的に見えた
そのシシィに母を求めるルドルフの声は届かない。そして素晴らしかった精神病院!!患者を慰問するシシィの自信に溢れて哀れみと同情を寄せる表情の傲慢さよ、それがヴィンディッシュにより、自分と彼らと何が違うのかと、私は一体何をしてきたのかと、そして魂の自由すら得られていない自分の孤独と向き合う…ちゃぴシシィ今期は精神病院が凄くいいけれど、いや進化が止まらない感じだわ
 
はまこちゃんのマダム・ヴォルフにはもう釘付けなんだけれど、彼女の娼館の闇が深くて、お金さえ出せば何でも出来るってそれってガーン、スペシャルのマデレーネに嫉妬する娼婦たち…
 
強い皇后を演じるために美貌は不可欠だと思い込んでしまって壊れていくシシィ、放浪するシシィにシュガーフランツのかける言葉が的外れ過ぎて( ;∀;)
コルフ島でシシィがマックスパパの亡霊に語りかける、「努力したわ」と、そうなのよ、彼女なりに一生懸命努力してもそれが報われる環境ではなかった、「人の世を知らな過ぎた」というのもそうなんだよね
 
立石ルドルフもどんどん進化してる!繊細さ出てきた!それでも立石ルドルフだとひ弱なまま大人になってあまり人気もなかったというのも納得。彼がやってることは政治ごっこに見えるんだよなぁ。シュガーフランツも頼りない息子に対して強い。
トートに翻弄されてそのまま突っ走ってしまったルドルフ、彼に救われる道はなかったんだな
 
夜のボートがちゃぴシシィとシュガーフランツだとお互いの愛に溢れて、寄り添えない哀しみとで究極のラブソングなんだよなぁ、
 
ちゃぴシシィの生き抜いた末のトートへのキスが好き。
 



ソワレもまた花シシィが凄まじかった、あの帝劇のラストに見せた「私だけに」で思わず声が漏れるシシィからまた変わって、なんだろ花シシィを見ると、あーこれがシシィだエリザベートだって気持ちになるの不思議。毎回なんだよね。
良いお席だったので、花シシィに猟銃で打たれて、もうそこからおかしくなっちゃってたかもw
花シシィはバイエルンのお姫様なりのお転婆さという感じ。世間知らずの少女なので、フランツに出会った時も、初めからすれ違ったままで、会話が成り立ってない感が強すぎて「あなたが側にいれば」が恐くて哀しくなるんだわ。フランツも上手くいかない予感があるよね、それでもシシィを手元に置きたいという自分の欲望に負けたんだよね。
頑ななシシィに手を焼く剣ゾフィー。一緒に観た友人は台詞が無いのに声が聞こえる演技だと言っていたけれど、確かにそうかも。剣ゾフィーは宮廷での朝隈さんのシュヴァルツェンベルク侯爵とのやり取りもたまらなく好き。思わず一歩下がってしまうゾフィーの威圧感よ
 
結婚式の場面、トートが見えるのはエリザベートだけだけれど、破滅の匂いをかぎ取ってるのはゾフィーとマックスパパなんだよね、お互いの子どもたちの結婚の失敗としてとらえているけれど。
 
黒羽ルキーニは視線泥棒で危険。シシィを殺してから初めて彼女のことを学んだだろうルキーニの闇を感じさせてくれるんだよね。
 
甲斐ルドルフだとシュガーフランツが頭の固い父親になるのほんと面白い。甲斐ルドルフは見えてる人なんだろうなぁ。破滅が見えているけれどそれを止める術を知らない。一人見えている世界が違うだけに孤独なフランツ(甲斐くんロミオですら孤独だったからなぁ)。父親ならば話したら理解してもらえるのではないかという甘さももっていて、揺らいで不安定だし、トートと再会する前に鍵十字を持つ民衆たちの姿に、身体じゅう震えている甲斐ルドルフ。トートも革命家たちも信じたいけれどしんじていいのか、本当にこの道でいいのかと揺らぎ続けている不安定さ。繊細さは全くないけれど、このルドルフすごく好き。
 
御園座は帝劇とすると舞台がすこし狭いので、トートダンサーがおどるには少し窮屈そうにも見えるけれど、やっぱり五十嵐くん、山野くんの踊りが好きだわぁ
 
あ、今回前方センター席だったので、トートとシシィが被る瞬間があり、「あーシシィが見えない、トート邪魔」と思ったのはここだけの話ってことで(笑)