小㞍健さんの踊りが観たくて、他の出演者とか気にせずにチケットを取ったのだけれど、見応えあったー。
バレエにはそれほど詳しくないのだけれど、菅井円加さんのキトリがダントツ好きでしたわ
4人の男性が踊る Variations for four。パンフを見ると一応四大要素のEarth(地)、Air(風)、Fire(火)、Water(水)の4人らしいけれど、言われてみると衣装の色がそんな感じだったかな。でも男性の競演は面白かった。
男性4人に続いて、今度は女性4人のPas de Quatre
今回はNHKホールの三階席から冷静に俯瞰で観たせいもあるのだろうけれど、ふとトウ・シューズで踊るってやっぱり不思議だよなぁと。アラベスクやピルエット等はこの上もなく美しいけれど、独特な歩き方とか見ながら、そんなことを考えてしまった。本格的にポワントで踊ったマリー・タリオーニをググったら、1832年のラ・シルフィードで、約200年前だった。200年の間にテクニックが洗練されて今のクラシックバレエがあるんだね。
男性陣よりもこの女性陣の方が個性が立っていて面白かった。
牧神の午後への前奏曲、もともとは小㞍さんのソロとして初演されたのを、今回二人のニンフが登場。ハーフミラーを使った演出が印象的。ニンフ2人のシンクロが凄いなぁと思ったら新国立劇場のソリストの方々なのね。小㞍さんの牧神は人ではない感じが動きも含めて凄かったけれど、なぜあの衣装なんだろ??面白いけれど陶酔はないという不思議な感覚。演目的もっと官能的なのかと思っていたけれど、案外違うのかな。小㞍さん、少ない動きの方がはっと引き込まれる瞬間があった。
ウェスタン・シンフォニーは、唯一の群舞でワクワク。でもどこかカウボーイの真似っこって見えてそれでいいのかな??楽しかったけれど、お上品というか、フム。
ロミジュリのバルコニーのパ・ド・ドゥは一番の拍手だったけれど、残念ながら私にはあんまり・・・。いやお二人ともすごい技術力で凄いとは思うのだけれど、バレエの恋愛感情の表現が物足りない感じちゃったのかも。
ということで、ドン・キホーテのグラン・パ・ド・ドゥ。菅井円加さんのキトリがもう素敵すぎて💕💕💕。なんだろ、彼女のキトリを観ているとポワントで踊るのもそりゃそうだ、って思っちゃって納得しちゃうというか。日常の中の幸せな結婚式で嬉しくってくるくる回る時につま先立ちになるもさもありなんって感じ。あの彼女の身体のラインが筋肉が美しくて好き。
Andanteは中村祥子さんと厚地康夫さんのベテランのお二人の創作バレエ。安定してました♪
9月18日21時からEテレクラシック音楽館で放送されるとのこと。放送で見たらまた違った感想になるのかな。