先日、強烈に残っている作品って観た回数には関係ないという話をしたので、ふと自分の
中のそんな観劇体験を書き出してみようかなと

1. 1980年頃 劇団風の子 陽気なハンス

  • 記憶に残る一番古い観劇体験。小学2年生だと思う。小学校の体育館で、陽気なハンスが井戸端であった女の子、バケツで水を汲もうとするのだけれど、バケツの底に大きな穴が空いていて、全く汲めない。そこでいかけやハンスが穴をふさいでくれてと・・・と、つい先日神保町の古本屋で陽気なハンスの本を見つけて、「劇団風の子」だったんだ!と認識。陽気なハンス│「劇団風の子」は日本全国及び海外での公演をしている児童演劇専門劇団です (kazenoko.co.jp)

 

2. 1983年頃、走れメロス

  • 小学5年生か、6年生か、地元の文化センターで下手側のかなり前の席から見上げるように観劇。その場にとどまったまま走るメロスに訳も分からず感動。終演後出演者がそろってのお見送りがあったのだけれど、あまりに濃い舞台メイクが怖かった記憶が(笑)

 

3. 1992年 宝塚歌劇団 雪組公演 「忠臣蔵」

  • 舞台観劇にはまった作品。大学の女子寮の仲間に誘われてなんとなくいった宝塚であっさり沼に落ちた。あまりテレビを見ない子供だったので、時代劇に疎くて忠臣蔵?聞いたことがある気がする、赤穂浪士??討ち入り??とまっさらな状態で観劇。予習用に借りた平成のベルばらのビデオテープは「ごらんなさい♪ごらんなさい♪」が耐え切れずに見ずじまいだったので、宝塚についてもほとんどまっさら。銀橋もわからないので、四十七士がずらりと並んでも、こんな危険なところに並ばされるということはきっと若手に違いないと思い込んでいたほど。これを機に忠臣蔵を知り、宝塚にどっぷりはまり、1度しか見ていないのに主題歌覚えて口ずさんでいましたね。今でも最後の大石内蔵助の杜けあきさんの引っ込みの「思い残すことはござらん」は強烈に覚えています。そしてあの美しい人は誰?と思ったのが轟悠さんでした。

4. 1993年 メアリー・スチュアート

  • 当時大阪にあった近鉄劇場の小劇場で、白石加代子と麻実れいの二人芝居。白石加代子がイングランド女王のエリザベス1世とメアリーの乳母を、麻実れいがスコッランド女王のメアリーとエリザベスの侍女を二役ずつ務める息詰まる舞台。男性遍歴の奔放なメアリーと生涯独身のエリザベスの対比、実は純情を持つメアリーと愛人がいたエリザベスの姿、見えない男たちも見えてきて圧倒された舞台

 

5. 1995年 王女メディア 平幹二郎

  • 近鉄劇場の丁度真ん中の列あたりのセンターブロックの下手端の席で観劇。前年に嵐徳三郎版も観て、噂の舞台は確かに面白いかもと思っていたけれど、全く違う舞台で、夫イアーソンに裏切られたメディアの前の剣を、思わず走り寄って自分が代わりにこいつを殺してあげる!と思ったほど引き込まれた、あんな風に舞台に引きずり込まれたのは後にも先にもあの時だけだわ。

 

6. 1996年 宝塚歌劇団 雪組公演 エリザベート

  • 全てが特別過ぎた舞台、初日の幕が下りた時あまりの衝撃に動けなくて、クンツェさんとリーヴァイさんらの海外スタッフがスタンディングオベーションをされて、我に返った記憶がある。個人的には3月12日公演の1幕ラストに高嶺ふぶき演じるフランツが「君の手紙何度も読んだよ」と歌いだした瞬間にフランツの悲しみとやるせなさが広がったあの時が忘れられない。あと、これはまた別の日だけれど、団体さんが後ろの列にずらりと並んで、弁当の袋をがさごそさせたりしていたのに、鏡の間のシーンで花總まりのシシィが登場した瞬間、一斉に息を飲んでピタッと静かになったときもぞわっとしたなぁ。

 

7. 1998年 京都南座 片岡仁左衛門襲名披露公演 助六

  • 前年に友達に誘われてみたスーパー歌舞伎が面白かったと母に話したら、仁左衛門襲名が観たいとせがまれて行った京都南座。2階の2等席、若干上手側。團十郎の助六が登場した瞬間、ぱぁっと明るくなってもうそれがすべて。歌舞伎と團十郎に落ちた瞬間

 
あ~~なんだかキリがないので、一旦ここまで
でも、2015年の東宝エリザでミュージカル沼にずぶずぶはまりこんだので、エリザベートはやっぱり特別だなぁ。ことしも10月からはエリザ漬けの日々が待ってるわ照れ