ポスター画像が美しすぎたし、指田先生のデビュー作「龍の宮物語」をスカステで観て期待して臨んだけれど、期待以上。
 
幕開き復讐の女神エリーニュスたちの登場だけで、ぞくぞくした。また衣装が好み過ぎるとおもったら有村先生で、そりゃそうだ。
19世紀末の巴里に登場するオクターブひとこちゃんの美しさよ。
 
真実なんて誰にもわからない
時には綺麗事にすがりたくなる
父親の死に翻弄される姉弟
復讐から始まる苦悩
いや重いテーマをぶれることなく、出演者を再下級生までフル稼働しながら主役を引き立たせてて凄いわ
ひとこちゃんの初東上作品で弟に設定して魅力を堪能させてくれるし
姉に甘えてる姿や道ならぬ思いに苦しむとかもご馳走様です。
 
しかしイネスの使い方とかほのめかしながら絡めとるように事実へたどり着くような作りも指田先生いいわぁ。で、辿り着いた先の真実なんて誰もわからないという台詞。上手い。
でも個人的はアンブルとのあのラストはちょっと嫌悪感を抱いてしまう。
少年オクターブの初音夢ちゃんのお芝居上手いわ。105期なのか。
 
死んだ父親の和海しょうのオーギュストが二面性をみせてくれて、ただの優しかった父親じゃないぞと漂わせてくれて好きだったな。