キャストローテーションでアンサンブルさんの組み合わせも変わり、テナ夫妻もベテランのお二人、彩春コゼット、小野田アンジョ、唯月エポニーヌが今季お初。
(…アンサンブルキャストスケジュール確認したら、丹宗グランテールを観られないことに気づく!!なんてことガーンえーん、川島グランテールもいいんだけど、丹宗グランテールが凄く刺さったので・・・、松本行くか)
 
シュガーさん声が更に自由自在で響きと厚みが増してる!荒い声を出してももうぶれないし、不安定さもない。高音もスコーンと抜けてくる。プロローグの社会を憎んでいる時の怒りと憎しみの荒くれた野太い声、怒りと憎しみの鎧から本来の優しい自分を見せたときの柔らかく温かい声の使い分けも自然で、年齢の重ね方も含めて、自由自在照れ
そして、殴られ方とか上手くなったと改めてウインク
 
シュガーバルジャンは神と共にいる慈愛の人、けれど目の前のことしか見えない短慮さと不器用さもあって、振り回されるジャベールが不憫。3日の猶予をとか、あと1時間とか、ジャベールにお願いするわりに、その時は本気かもしれないけれど、すぐ忘れるからねw
牢獄暮らしの19年間に何度も起こした脱走未遂も、あ、なんだか今なら逃げられるかもと思って考え無しに逃げたんだろうなぁというイメージ。
ファンテーヌの事も、工場での諍いで、ファンテーヌに隠し子がいることは聞いていたのに、工場長に任せたからってきっとあっさり忘れている。その後どうなったとか気にしてないよね。
マリウスのコゼットへの手紙を読んだときも、翌日の船で逃げようと思っていたのに、割と単純にコゼットの為にマリウスを助けなきゃと切り替えてるし、砦でジャベールにあった瞬間、助けに来たマリウスの事を忘れてしまってるし、アンジョルラスの「マリウスもう休め」の声で、はっと気づくのも好き。アンジョをはじめとする砦の若者たちへの親心もあり、何とかしたいと思うのに、砦が落ちたら、皆の死に嘆くけれど、あ、マリウス!まだ息がある!とにかくマリウスを助けなきゃって!!と余裕がなくなっちゃうし、そんな不器用で愛と優しさと信仰の人のシュガー・バルジャンすごく好き。
 
理生ジャベールは3回目にしてやっとしっくり来た感じ、観てる私が慣れただけかもですが。
 
そしてなんと言っても小野田アンジョ!!歌も芝居も上手すぎ! 特に砦で勝ち目が無いことはわかっているのか、ふと見せた遵巡の表情にやられたわ。三浦マリウスも安心して感情を出している気がした。カフェで革命をというアンジョに、恋した気持ちを告げるシーン、「恋に落ちることで世界は変わるんだ、世界を変えるのは力だけではない、愛だって変えられるんだ、わかれよ!!」って言ってるようにも見えて面白かった。ここ単純に恋に浮かれたふわふわマリウスではなく、何故わからないというふうに強め迫ったの面白いわ。相葉アンジョだと恋を知ったマリウスが大人になった感があったのに。
 
はぁ、 数年後もう少し年齢を重ねた小野田くんのバルジャンを観たい!!今29歳だから、次の次4年後はバルジャンでどうですかねウインク
 
彩春コゼット、ぷんすかコゼットが超絶可愛いラブ。2019でも思っただけど、三浦マリウスと二人揃うと希望の象徴だということがすんなりわかるのよね。バルジャンが神に召された後の民衆の歌を亡くなった人々の前で、バルジャンの手紙を読みながら抱き合って歌う彩春コゼットと三浦マリウスを見て、あ、この二人は亡くなったバルジャンの遺体の前で二人っきりで前を向いて歌っているんだ!と初めて認識した。いやこれまでも別次元にいることはわかっていたのだけれど、現実感が強いというか、地に足が着いている彩春コゼットだからかもな。
 
唯月ふうかちゃんのエポニーヌは流石に手堅い。手堅いと言えば駒田&森くみさんのテナ夫妻。今回のテナ夫妻はテナ4人、マダムテナ3人それぞれ個性が違っていて皆好き。
 
ガブローシュの井伊巧くん、上手いわ。歌も上手いし、可愛いし♪