8年ぶりのロミジュリ観劇。宝塚版も最近の再演は観てないので、劇場で見るのは本当に久しぶり。でもDVDやCDで音月桂ちゃんバージョンを繰り返し見て、聞いているのでそんなに久しぶり感は無いのだけれど(笑)

 

 

けんけんとこじりさんだけでも通えるわ!!

 

甲斐ロミオまさかうっすら孤独を纏って登場するとは思わなかった!!
前田ベンヴォーリオがいい
松村キャピュレット卿のソロは泣かせてくれたけどどうしても初演の禅さんがオーバーラップしてきてあせる
春野&秋園の母親二人強くて好き照れ

 

今回先行チケットを取る原動力になったのは、甲斐ロミオと小㞍”死”
その後インタビュー記事や動画でやっぱり黒羽ロミオも観たくなって、ちゃんとチケット押さえましたわ。
そして、久しぶりの #ロミジュリ 甲斐くんもいいし、何より小尻さん!!リピチケ買っちゃった♪

小㞍さんの”死”、なんでただ歩くだけ、階段を上るだけで冷気が漂うのは何故??時空と次元がそこだけ違う。なんなの!!!!
黒い帽子を目深に被り、黒いコートを纏った”死”が自分に両腕を回し自分を抱きしめた時の背中に沿わすその手がなにか別の生き物のようで怖い。

甲斐ロミオ、両親から愛され親友もいるのに、孤独を纏い、言い知れない不安と恐怖を抱えているロミオは、ジュリエットと恋に落ちたというより、運命の人と出逢ったのだろうな。思わず「結婚しよう」と口に出してあっと自分で驚いた後、その言葉の意味を噛み締めながら繰り返し喜びが溢れてくるロミオ

 

愛を手にした後の2幕、MAでマリーを愛し抜いたフェルゼンも良かったので期待してたけど、やっぱりいいわぁ。
衝動的にティボルトを殺すのもジュリエットの死を知って毒薬を手に入れる危うさも、甲斐ロミオが持つ破滅的な一面故と見えた。

 

R&Jダンサーも実力派揃いで。なんといっても渡辺謙典さんのダンスを久しぶりにたっぷり観られて幸せでした。去年TDを観られなかったのでほんと嬉しすぎる。けんけん、谷森くん、早川さん、酒井さんとキャピュレットチームだけでも目が足りない

 

渡辺謙典さんことけんけんのダイナミックな踊り、気持ちよくてほんと好きだわぁ。ジャンプした時の滞空時間も長い!リフト要員か!というくらい様々なリフトも見せてくれてはぁラブラブ
早川さんはシャボン玉でも凄かったけれど、今回の舞踏会のピエロ凄い!!どんなバネしてるんだろう??

 

前田ベンヴォーリオ、どこかみんなから離れたがるロミオと切れやすいマーキューシオの間でバランスとりながら冷静に状況を見ている慈愛の人だ!いいわぁ。若者たちの中で、いや親たちも含めて、一番大人なのかもしれない。歌もとてもいいしけれど、台詞が無い時の芝居が凄く好き。

 

立石ティボルトはビジュアル最強だね。

岡大公は・・・その威圧感と圧倒的存在感があって何故ヴェローナは両家の対立でこんなに荒廃してるのかわからんわ。力で押さえるから反発されるのかな??って感じかしら。

 

・・・石井さんの神父がねぇ・・・全く好みじゃなかったわ・・・

 

それにしても、キャピュレット夫人によるジュリエットへの結婚の強要は代々続く母親から娘への呪い、そこからジュリエットは「死」を持って飛翔したんだよなぁ。二人の死の後、愛した男ティボルトと愛する娘ジュリエットを失って、キャピュレット夫人はどのように生きたのかな。ジュリエットへの愛だけで繋がる夫とそのまま暮らすのだろうけれど、娘の死で自分の呪いが解けた後の彼女の生き様を見てみたいな。