いよいよ始まったレ・ミゼラブル。4日間のプレビューも最終日。いよいよ25日は初日
無事開幕して本当に良かった。
ジャベール:伊礼彼方
ファンテーヌ:濱田めぐみ
エポニーヌ:生田絵梨花
マリウス:三浦宏規
アンジョルラス:相葉裕樹
指揮:森亮平
ちょっと進化が!!!
シュガー(佐藤)バルジャン!!!大きくなった!!!
シュガーバルジャンはちょっと言葉にならない… この2年間バルジャンと向き合い続けてきたのだね… 去年のコンサートで進化は目撃していたし、先日のEテレで閉めて歌ってたところも緩めて豊かに歌ってたので期待してたけど、最後の最後にシュガーさんの声が全てを包み込んで圧巻。
2年前は芝居に引きずられて喉が締まってきつくなっていたというか、あのシュガーさんが…というしんどさがあったけれど、もう第一声から全然違っていて、観ているこちらもあの時の緊張感はなく、ただ、素直にその物語に身をゆだねていた。あ~~解放されたシュガーさんの歌声の響きの豊かな事よ。全体を観たくてB席、しかも最後列から観ていたのだけど、劇場中がシュガーさんの歌声で溢れた時のなんとも言えない感動は言葉にならない。アルフィー・ボーのバルジャンの声は空気の振動だと思った圧巻の歌声を思い出す。(コンサートレポはこちら)
そして、舞台姿が大きくなった!!怪力の持ち主ということが説得力があり、対決でももうジャベールには負ける気がしない。
仮出獄後、世間に冷たくされるバルジャンを観ていてふと「入管問題」と「大麻使用罪」の問題が脳裏をかすめた。過ちを犯してしまった人々へ必要なのは厳罰ではなく、司教のような愛ではないのだろうか。
独白で遠くに見えた教会の十字架にハッとするシュガーバルジャン、常に神とともにあるバルジャンだ。
そうそう、工場の去り際、ファンテーヌに隠し子がというところで階段の途中でふと振り返った!これ2019は耳にすることなくさっさと去っていったので、変わったのね。
<一幕終了時のつぶやき>-----
三浦マリウスが深みが出てきて、相葉アンジョに青臭い学生味が出たの面白い! 六角テナいいね 生田エポ、コゼットよりハマってる 樹理テナ夫人好き 敷村コゼットは歌は上手いのだけど…、二幕はどうかな
伊礼ジャベール、私の日本の親鳥ジャベールは禅さんなんだ!って唐突に思った星よだった、何故だろ?
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濱めぐファンテーヌ、2年前より強さを押さえてひたすらにコゼットを愛する母だった。最後にコゼットを守り抜いたバルジャンを迎えに来たときの母性愛の神々しさと暖かさに震えた。
伊礼ジャベール、正義を貫くことで、自分の境遇をそしてそれを強要した社会を恨んで抗って生きてる人。そしてその自分の感情に蓋をして生きてきたのに、バルジャンにこじ開けられたとき、何かが壊れてしまったような自殺は凄まじい。 しかし一幕の対決はバルジャンに勝てる気しなかったぞ。
六角テナ 樹里夫人に尻に敷かれまくりの愛嬌と残忍さが共存してた。ダミ声で歌い抜くって凄いんじゃないかしら。途中衛生で抜けるけど、戻ってきてどう見せてくれるかとても楽しみ。
樹里テナ夫人、好き💕 ただ歌声にもう少し色々な色が欲しいかもって思うのは贅沢かな。 抜け目なさがいいわぁ。完全にテナを尻に敷いてるね(笑)
三浦マリウス!! こんなに進化するの?? 歌が安定した感じだけど芝居が深くなった。バルジャンの告白後、コゼットを託された時、微かに嫌悪感を滲ませたのが好き エポニーヌの死を嘆きながらコゼットに会えない絶望に自暴自棄になる一貫性のなさがマリウスでなんだよね
全体的にちゃんと言葉として届けることを重視したのかな。歌の歌詞が前回よりクリアに届いてきた。 音響バランスもそのように調整されてる印象。音響は久し振りの帝劇なのでそう感じただけかな? そして男性比率が高い客席! 男性トイレも行列の長さにびっくり
相葉アンジョルラスが死ぬシーンで、旧演出のあのドラマティックな死に方が旧演出で変わったことで、彼を英雄的にしたくなかったのかとふと思った。プログラムの退団で樹里ちゃんが言っていたように革命のリーダー、アンジョルラスは確かにかっこいい。また姿のいい相葉アンジョルラスは本当にかっこいい。けれど、三浦マリウスとの対比でまだ青臭い学生だということから、決して英雄ではなく彼もまたただ一人の若者であったということを、あの最期の演出でまざまざと突き付けられた気がした。
エポニーヌは… いやロンドンのコンサートでShan Ako さんのエポニーヌを観ちゃったもので…いや比べちゃダメだとわかってはいるんですけどね… コゼットは難しい役よなぁ… しかしあの夜が初夜として生々しく聞こえたコゼットは初めてかも