本当は、芸術劇場のシアターウエストでスリルミーを観る予定だった4月30日、日程が重なって行けないなぁとあきらめていた柳枝師匠の披露興行へ行ってきました!

 

 

 
大入り満員でも最前列を使ってないので、70人程でしょうか。雨男と噂の柳枝師匠ですが、池袋演芸場のこの日は前日の雨が嘘のような晴天で、明日からの寄席の休業を前に天も今日は一日楽しもう~~と言ってるようでした。
 
 

もう素晴らしい時間でした。トリに向かって大きな波がうねるように盛り上がっていく。ホンキートンクさんの漫才も気づけば手拍子で嬉しくなって、まるで歓声はないのにキンキキッズのライブかのような盛り上がり(あ、ちょっと言い過ぎましたかしら( ´艸`))
 
そして、小傳次師匠の空飛ぶハンマー、英語交じりの天どん師匠のたらちね、彦いち師匠の遥かなるうどんと大爆笑、アサダ二世先生のベテランマジックでほっこりして、正朝師匠の
ん廻しに聞きほれ、市馬師匠の五月幟に惚れ惚れほのぼの
そして、向上、正蔵師匠からの大名跡を継いだ先輩からの温かくて重い言葉、市馬師匠の寄席休業に関して、5月1日から真打昇進する芸協の4名の新真打を思いやる言葉、柳枝師匠への期待の言葉、正朝師匠の「縁」だったという言葉に込められた思い。あ~~思い出すだけで泣いちゃいます。
口上の後は、橘之助師匠の艶やかな浮世節、圓歌師匠の大爆笑のやかん工事、そして正蔵師匠の一眼国、視点を変えてみれば世界はがらりと変わる、私たちは複数な視点で冷静に物事をとらえられているのか・・・大笑いして楽しみながら、ふと身につまされた。
雲助師匠の堀の内、正楽先生の紙きりの後はいよいよ柳枝師匠。心温まる優しい人たちばかりの甲府い。優しくて暖かい話なのだけれど、ふと、善吉がずっとずっと言い出せずにいたであろうずっとずっと故郷へ里帰りをしたいという思いに胸が詰まって、涙が止まらなかった。誰もが胸に秘めて口に出せない想いをふっと吐き出せる場がありますようにとも願う。
 
 
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今回の緊急事態宣言の措置対応には憤りしか感じません。感染者が増加しているので緊急事態宣言が必要にあることはわかります。けれど、「飛沫感染」が主な感染経路で、まずはそれを可能な限り断つことが感染予防に必要なことは、ちょっと考えれば誰でもわかります。
日常生活で一番危険なのは「マスクなしでの会話」です。必要なのはマスクと手指消毒の徹底。
 
それなのに、政府等から伝わってくるメッセージは、相変わらずの飲食店への夜間休業要請や夜間外出自粛、はては飲食店でのアルコール提供自粛、イベント等のエンタメ無観客要請、JR等の減便要請等の的外れなものばかり。
1月の時も19時以降アルコール提供自粛で伝わったのは、それはら昼のみならOKというもの。飲食店がダメならレンタルスペースで、路上飲みならOK、昼間にホームパーティならOK等の誤ったメッセージ・・・。
 
今回は「人の流れ」を止めたいから、『魅力的な場所』を閉める必要があるので、エンタメは無観客でということらしいですが、人の流れが一番起きるのは、どう考えても『通勤』でしょうに。JRが減便した結果のこの日の山手線で発生した超過密状態は、『一般の企業活動』による『月ん』を止めない限り、人の流れは減らないということではないでしょうか。
 
先に言った通り、池袋演芸場なんて100人にも満たないです。検温、消毒、換気、マスク着用、感染予防を徹底して、マスクなしでお昼ご飯を食べながら会議室で談笑するオフィスなどより何倍も安全な場所。それを休業させるのは明らかに明らかに、我々はちゃんとやってるぞというパフォーマンス政治の以外の何物でもないですよね・・・。
 
そして相変わらずの「若者」批判。あの~~3月末から4月にかけて歓送迎会クラスター等、明らかに問題なのは、価値観を変えられない、行動を変えられない中高年以上じゃないですかねぇ。
 
あ、愚痴っても仕方ないですね。
 
寄席が休業となってしまう前の最後の日に素晴らしい披露興行の場にいられて幸せでした。
柳枝師匠を始めすべての皆々様に幸あれと祈っております!
改めて皆様に惚れ直しちゃいましたわ照れ