帰省から一足先に帰ってきて、ひとりなのでふと思いついてレミゼラブルを観てきました。

ロンドンでは観ているけれど、実は日本版は初観劇。
ジャンバルジャン:別所哲也、ジャベール:石川禅、ファンテーヌ:和音美桜、マリウス:山崎育三郎、エポニーヌ:Jennifer

ロンドンで観た時には盆を使った場面転換と薄暗い照明(当時のフランスの混沌)の中に浮かびあがえるジャンバルジャンとジャベールの対峙に引き込まれ、ロンドンの25周年記念コンサートをTVで観たときもやっぱりジャベールとジャンバルジャンに集中して、そしてエポニーヌの孤独に引き込まれた。

でも今回はマリウスの存在が大きかった。恋に落ちたマリウスの輝かしいこと。革命も大事とわかっているけれど、コゼットへの想いは止められない。若い彼が希望の象徴なのかもしれない。ロミオも楽しみ。

別所バルジャンは優しい、とにかく優しい。そして不器用。ファンテーヌに恋して彼女を愛しているバルジャンだった。だからこそ、ラストシーンでファンテーヌが迎えに来てくれることが嬉しい。

石川ジャベールは迫力。別所バルジャンが優しいので好対照。

和音美桜のファンテーヌは悲壮感だけでなく、一生を精一杯生きたそんな強さがあり、亡くなるシーンでコゼットをバルジャンに託し安心して逝けたのかなと、なんだか救いが見えた気がする。別所バルジャンが愛してくれたからかな。

エポニーヌはこれまで見た(聞いた)どのエポニーヌもいいのだけど、Jenniferもよかった。歌声の力強さがなんと言ってもいいね。登場シーンのインパクトがすごかった。

テナルディエ夫妻は…期待しすぎたかな。駒田一はもう少し上手いかなと思っていたんだけどな。コゼットは実は難しい役なのかもね。ガブローシュ鈴木知憲が歌い走り回る存在感の大きいこと。気が付けば目で追ってしまう。お陰でいまいちアンジュルラスが目立たなかったかも

石川ジャベールの千秋楽でカーテンコールで挨拶もあったけれど、観客の盛り上がること盛り上がること。本当に観客に愛されている作品なんだなぁと実感。

 

==

そうか、この時はまだ結婚してたんだ(笑)。この年は、スペシャルバージョンも観に行って、今井バルジャン、加賀ジャベール、鳳テナ夫人、岩崎ファンテーヌ等の伝説のキャストを観て、ほわ~~となったのですが、そこで出会ったんですよ”石川禅マリウス”に!!!恋は盲目のマリウス!!!私の親鳥マリウスです。日本版マリウスは禅さん基準。きっと永遠に禅ちゃんマリウスを超える日本版マリウスには出会えない気がしてます。でもそれぞれのマリウスに良さがあって好きですけどね、頂点にこのマリウスがいるんですわ。