シアターオーブで2回目のマリー・アントワネット

前回違うのは、オルレアン公:上原理生、ジャック・エベール:川口竜也のお二人。
これで2021版の新キャストはコンプリート。
2日よりも甲斐フェルセンが表情も声も感情豊かになってると思う。プロローグでマリー・アントワネットと名前を呼ぶときの甘やかな表情がいい。アメリカ独立戦争を経験して現実をフラットに見られるようになったということがよく分かる。そしてマリーとマルグリットだけでなく、人々への優しい眼差しもいい。熱い思いを秘めながらおっとり可愛さも残る甲斐フェルセン好きだわ。
マリーが嫁いだのは14歳でマルグリットは13歳、パレードのメアリーフェイガンと同じ歳だ。メアリーが映画と綿菓子に目を輝かせていたことを思い、胸が締め付けられる
花マリー、ランバル夫人とドレス選びの無邪気さ、でも彼女は食品が高騰して民衆が苦しんでいるから高価な首飾りを諦めることができる、それに比べてどこぞの国の政治家さんたちは利権まみれで(。・´_`・。)
プチトリアノンのシーンは何度みても悲しい、俳優が農夫を演じる作り物の楽園、おままごと遊びの延長…。その昔ベルサイユに行った時プチトリアノンに感じた怖さを思い出す。
二幕の方が辛い展開たが、現実をみて自分を取り戻していく花マリーが美しい。
ソニンマルグリットは王妃を倒すためには民衆を騙すことも致し方ないと思いつつ良心が痛むのか、1幕ラスト表情が繊細に揺れる感情を見せてくれる。彼女もまた自分を取り戻していく。
川口エベール好き!一見まともに見えてどす黒いものを抱えてていて、その生い立ちを知りなくなった。(今度のレミゼではシュガーバルジャンと川口ジャベールの組み合わせも観たいな)
理生オルレアンは期待しすぎたかな💦歌は流石でした。
それにしてもマリーの寝室のかなみちゃんのランバル、あんなに厳しさと慈愛に満ちた眼差しができるものなのか。すごいな。
理生オルレアンは期待しすぎたかな💦歌は流石でした。
それにしてもマリーの寝室のかなみちゃんのランバル、あんなに厳しさと慈愛に満ちた眼差しができるものなのか。すごいな。
群衆心理で狂気を帯びていく民衆は怖いけれどマルグリットのように声を上げないと世の中変わらないのも事実。
カーテンコールで嬉しそうに笑いあう二人のMAに救われる
