いや~もう忠兵衛があほぼん過ぎてなぁ 梅川と抱き合うしか出来んのかい
って腹立たしいのだけど、二人が憐れで泣いたわ
梅川が忠兵衛の膝に両手をのせる仕草の甘やかなこと
禿の三味線のバチさばきに目がいっちゃった
人は弱くて馬鹿だから哀れで愛おしくもあるのかもなぁ
文楽って不思議で、太夫と三味線は舞台上手にいるので声は右から聞こえてくる、人形は主なものは主遣いと左遣い、足遣いの3人で一つの人形を遣う。二人、一人で使う人形もある。
(ちなみに今回の冥途の飛脚には犬も登場!これがまた可愛いんだわ)
左遣いと足遣いは黒子だけど、主遣いは顔を出して使う。背景を動かす人もいて、実は舞台の上に人が沢山いるし、梅川忠兵衛が抱き合う場面も多いので、6人の人形遣いの方がぎゅっとなって人形を遣ってるし、でも観ているうちにそんなことは気にならなくなり、人形と義太夫が織りなす世界に引き込まれていく。
友人とも話していたのだけれど、演じる「俳優」が介在しないので、より純粋にシンプルに物語に入れる気がする。
初めて文楽を観た若かりし頃、面白いけれど文楽にのめりこむはもっと年齢がいってからでも間に合いそうっと思ったのは何だったのか。
ということで、そろそろその頃思っていた年齢になったので、これからもっとまめに文楽を観ていこうかな