本日2020年4月8日に非常事態宣言が発効された。期間はGWの5月6日まで。
1月に新型コロナウイルスが中国で発生しているとのニュース報道があり、今週末(1月24日金曜日)から始まる春節が危ないねぇ、と会社で話をしたのが遠い昔のようです。
この時日本政府はどうぞ皆さん来てください、春節大歓迎だったわけで・・・・。
2月5日の恩師からのメールで「日本の感染者は23人、2月中に40人くらいでおさまれば収束しそう、100人を超えると多数の感染ルートがあるでしょうから、厄介なことになるかも。」
「2月4日時点で19人、ダイヤモンドプリンセスで10人、2月中に40人で収まるといいのですが」
という話をしてました。
残念ながら2月18日時点で50名を超えて、2月末時点では200人を超えてしまってました…。
そんな中2月26日に政府からのイベント自粛要請。軒並み上演が中止されていくこととなります。感染予防の対策を取りつつなんとか継続を探りながらも、「首相からの強い要請」で劇場等は上演中止となっていきます。もちろん、これに対する補償は何もありません。
チケットの払い戻し等の対応をしながら、いつ再開されるか、収まるのかと鬱々とする日々。
それでも4月には大丈夫だろうか、5月は大丈夫だろう、6月はもう流石に平気だろうと先々の観劇予定を決めてつつ・・・
そして、3月2日からの全国学校休校、これに合わせて私が勤める会社も在宅勤務推奨となりました。
状況が好転しない中、細心の注意を払いなんとか再開手段を探ってくれた宝塚歌劇団は、結果として一切感染者は出ていませんが、激しいバッシングを受けることになります。何故再開を大々的に取り上げるのだろうかと、そもそも他の劇場も同様の対策をとって再開したにもかからず、なぜ宝塚だけこんなに大々的に抗議されなければならないのだろうと。。。悔しくて悔しくて・・・。
どんな決定であろうと歌劇団が生徒のこと私たちファンのことをどれほど大事に思ってどれほど苦しんでどれほど考え抜いて決断されたとわかるから。
そもそも「自粛」を「要請」するって何ですか?「要請」するならそれに応じた「補償」が必要ですよね??何故一方的に「自粛」を強制されなければならないのでしょうか・・・。
3月9日には聖火の採火があり、友人たちと、聖火が来ると同時に、政府は自粛要請を解除するのではないかと、そんなにオリンピックが大事かとふざけるなと。
3月12日アメリカのブロードウェイが全劇場閉鎖、やがてロンドンも16日から閉鎖。
3月16日ニュースで26日から始まる聖火リレーの観覧自粛をと
3月17日IOCがオリンピックやるぞというニュース、そうこうしているうちに選手や各国のオリンピック委員会から延期等の意見が噴出
3月19日でしたか、政府が全校休校を解除するとのニュース、そして三連休へ突入・・・。
三連休明け、やっとオリンピック延期が決定、それまでだんまりだった小池都知事が大騒ぎし週末の外出自粛を要請(また自粛・・・補償なし・・・)
ここで、ずっと営業を続けてきた寄席も全て休業へ向かっていきます。
そしてとうとう本日4月8日より5月6日まで、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡を対象に非常事態宣言。
2月26日から昨日までエンターテイメント産業は何の補償も得られないまま自粛せざるを得ず、配信あの手この手で観客へ届けようと努力をしてくれていますが、おそらくこの状況では5月の上演も難しいでしょう。実際5月からの團十郎襲名は延期が発表されました。
そうなると最低でも3月、4月、5月と上演ができないこととなります。1年12か月しかないうちの3か月です・・・あまりに長すぎます。かりに6月から手探りで再開が始まったとしても、以前レベルに戻るまでどれほど時間がかかるのでしょうか。
私は一観客として再開されたら観に行きますよ。でも行けなくなってしまう人たちも出てくると思うのです。
通常の平日の昼間働いている会社員で、在宅勤務も可能でという人ばかりではないんですよ。自粛がそのまま収入源に生活苦に直結する人々が沢山いるんですよ・・・。命に係わるんです。それはもちろんエンターテイメントにかかわる人々だけではないと思います。
豊かな生活に芸術/エンターテイメントは欠かせません。
もう一度、私たちはこの国在り方を見つめなおす必要があると思います。
少なくとも、20歳で選挙権を得てから、不在者投票もフル活用してほぼすべて投票してきて、どんどん悪くなる国の状況にあきらめも感じてましたが、あきらめてはいけないですね。
とりあえず、外出は極力控えて、でも楽しみを探しながら、また劇場や寄席に行く日を待ちます。どうかみなさま健康でありますように。感染された皆様が一刻も早く回復されますように。