新型コロナウイルスCOVID-19の影響で、大規模イベントの開催自粛要請の影響が日に日に大きくなっています。国立劇場は言わずもがな、劇団四季、歌舞伎、宝塚・・・大手から、小劇団まで次々公演中止(一部延期)となっていってます。

 

2009年に新型インフルエンザが発生した時も皆危機感をもって対応していましたが、ここまでの事態には発展していません。何が違うのでしょうか。

 

いずれにしても、企業活動は中止要請は出ていません。せいぜい時差出勤やテレワーク推奨程度です。大体首都圏では多少の時差出勤をしても乗車率200%の山がなだらかになるだけで、かえって長時間満員状態が続く状況にしかならないと思われます。

 

その中で、大規模イベントということで、ライブ、コンサート、舞台、美術館など、いわゆる芸術/エンターテイメント分野が軒並み中止・延期です。

 

27日の日生劇場で上演されていた天保十二年のシェイクスピアで主演の高橋一生さんの挨拶を読みました。大原薫さんのツイッターから引用させていただきます。

「当初からコロナウイルスについて懸念し、注意喚起のアナウンスを入れてもらうなど東宝演劇部や日生劇場とも話し合ってきた」「以前から思っていたことだが、とかげの尻尾切りのように最初に切り捨てられるのは僕らが携わっている芸術。でも、この公演で三世次の人生を生きることで、悪者と言われている人も悪い部分だけではないと想像することを学んだ。だから、また皆さんと一緒に想像する場所を共有したい」

 

そして、田村芽実さんのブログ

https://lineblog.me/tamurameimi/archives/2173483.html

「私達の仕事はサービス業という、ある意味なくてもいい仕事だと、中学生の頃、学校の先生に教わりました。」

 

そう、ある意味ではそうかもしれません。だから、トカゲのしっぽ切りのように真っ先に切り捨てられるのかもしれません。けれど、けれど、私たちには芸術が、エンターテイメントが必要不可欠です。そう、なくてはならないものなんです。それこそ太古の昔から、絵を書いて踊って芸術に、エンターテインメントと一緒に生きてきたんです。それこそ、文字を持つ以前から。きっと人は踊って歌って絵を書いていたのだろうと。

 

だから、この事態は一観客として、ただただ辛い。そして出演者関係者の皆様の衝撃を考えるとただただ悲しい。ただただ悔しい。

 

今回のCOVID-19に関しては政府のやり方にはもう初めから不信感しかありません。どのような辛い対策でもそれが専門家たちがよくよく考えて出した結論ならば、受け入れます。全面協力します。けれど、どうみても行き当たりばったりのアピールにしか見えないんです。本当に危機感持ってたら、さっさと対策会議を立ち上げて毎日そこに詰めてますよね??違いますか??暢気に会食なんてしないですよね???

それでも専門知識もない役立たずの首相は別にしても、それでもこれまでの最新の知見に基づいた科学的判断でそうしなければならいということであれば、納得します。その根拠を示しててください。

 

有事だからまずは文化、スポーツから自粛を、ってスケープゴートですかと思うのです。

それでも関係者の方々が決めた苦渋の判断にはなにも文句もありません。返金してもいただけるのも本当にありがたいです。申し訳ないくらい・・・。

 

悔しいから、とりあえず、天保十二年のシェイクスピアのBD予約しました。宝塚のBD買います。再開したらこれまで以上に色々劇場に足を運んで、沢山観ようと思います。なくてはならないものだって証明するために。ささやかですが、精一敗の努力を続けたいと思います。

 

この事態で生活が立ち行かなくなって舞台への道をあきらめる方もいらっしゃるのではないかと・・・何らかの支援ができるのであれば協力したい・・・。

 

一日も早い終息を祈るばかりです。

 

さぁ今日も手洗いうがいをしっかりして、できる限りの感染予防に努めます!