ジャン・バルジャン 佐藤隆紀
ジャベール 伊礼彼方
ファンテーヌ 知念里奈
エポニーヌ 昆夏美
マリウス 三浦広規
コゼット 小南満佑子
テナルディエ KENTARO
テナルディエ夫人 森公美子
アンジョルラス 相葉裕樹


モリクミさんのテナ夫人が登場した瞬間嬉しくなって思わず笑ってしまった。恐いのに愛嬌があってついつい笑顔になるこの迫力と逞しさがたまらんわ。KENTAROテナは...イイオトコだったな。それはそれでありだろうが...。
伊礼ジャベールはStarsから既に他の生き方を知らないのかと思うと切なくて、ジャベールが見ている星空を探してしまう。バルジャンに命を救われ、マリウスを救おうとするバルジャンを見逃した彼には生きる術はないのね。歌声も去ることながらその不器用な生き様が胸に迫るジャベール。
三浦マリウスは子どもだ。エポニーヌの想いなど全く気付かずコゼットへの初恋に舞い上がって悲恋に酔ってる。そうジャベールがいうように学生たちの革命は子どもの遊びだ。彼らはまだまだ守られるべき子どもだということを意識させられる。
昆ちゃんエポニーヌが切ない。けれど彼女は全身でマリウスを愛して守って生きた力強さが美しかった。
シュガーバルジャンは、ほんとうにジャン・バルジャンなんだよねぁ。誰かのために行動する愛の人。神は父だというけれどあったかい父の愛が溢れている。囚人生活のなかで荒んだ姿から司教さまを見詰める瞳が子犬のようで泣けた。上手く歌うことよりもより感情のままに...と感じた。独白まで歌声が荒れてるかなと思っても市長で出てきたときの深みのある安定の歌声。Bring him homeで劇場に広がる祈りに涙涙。