ロバート 千葉哲也
ブルース 成河
クリストファー 章平

全36公演中残り8公演となった21日終演後は、3回目で最後のアフタートーク。前2回は行けなかったので皆さんのレポを楽しく拝見していましたが、まぁ本編だけでなくアフタートークも情報量多すぎびっくり
三人の仲良しの雰囲気も肩の力の抜けた雰囲気も素敵でした。

というわけで、盛大にネタバレありで、アフタートークの模様を(^^)。

舞台の片付けが終わりセッティングが完了したところで、章平さんと成河さん登場。この日は椅子が客席に飛んでしまったので成河さんさんが、椅子が飛んだ方へまず謝りにいって章平さんも行かれてました。

あれ?千葉さんは?と思ったら、成河さんがあれ?千葉さんは?あーまたたばこ吸いに行ってるんだからと言ってるところへ、千葉さん登場。

司会は章平さん、「どうしましょう?今日はもうテーマも無いんです。」。

千葉さん「オレンジも無いよ」。先週のアフタートークでは質問者へオレンジのプレゼントがあったようですが、今回はなし。

成河さんがじゃあ質問に答えるってことで、何でもいいですよ~と。で質問者の方はよろしければ、舞台に上がってくださいと、回答者を指名いただければ、向かいの椅子に座りますと。

で、三人は空気清浄機前の椅子にぎゅうぎゅうに並んで座ってスタンバイ。 真ん中章平さん、向かって左が成河さん、右が千葉さん。これだけて既に楽しい。

司会の章平さんが質問者を指名するのだけれど、ぐだぐだで(笑)。一番早く手を挙げた人とか見ていろよと成河さんに突っ込まれ、え~~わかんねぇ~~。成河さん、すいませんねぇ。一度仕切り直しで、一度おろしてからもう一度手を挙げてください。なんてやってました。成河さん、回答を千葉さんに振ってたら、俺にばかり振るなよ~~ってとか。まぁ三人仲良しだわぁ。
メモを取ったわけではないので、私が受け取ったニュアンスですが、メモ代わりに。
 
Q 千葉さんへ、椅子が客席に飛んでしまったが、飛ばした方の気持ちはなんとなくわかるが、演出家としてそれを観ていてどう思ったか?
A 成河さん・章平さんすっかり恐縮して平謝り、千葉さん土下座もんだよ。ということで、椅子が飛んだところのお二人へ大丈夫ですかと確認。W列センターブロックの方はすでに帰られてしまっていたため、成河さん「あ~~申し訳ない、GPSで探せない?」と。
成河さん「今日は椅子も境界を越えた芝居ということで」、千葉さん「椅子の背が取れるようにはしているのだけれど、今日はいつもより勢いがあった。」
 
Q 開幕直後と三人の立ち位置の距離感が変わったと感じた。はじめはオーソドックスな距離感だったようだが、今日は近づいたところ、遠ざかったところがある。
A 演出プランということで、成河さんが千葉さんに回答を振って、千葉さん「二回も観てくださってありがとうございます。そこはやはり長い上演期間故で、変わっていく。よく言う初日・中日・楽日を観たら面白いというのはそういう点。」
このあと質問者の方が千秋楽も観ますとおっしゃったので、千葉さんが「お~~お買い上げありがとうございます!チケット一枚売れたよ~~」ってうれしそう。
 
Q 衣装への拘りは?ロバートの裾が短いのは?クリスのシャツのピンク色は?クリスのファッションは?
A もちろん衣装さんに色々当時のファッションの写真を沢山出してもらって、検討した。特に今回は色がテーマの芝居なので、色にはこだわった。クリスのパーカーの黄色も色味を落とした。もともとはもっと鮮やかな黄色だったが、汚れ処理をしている。ブルーとオレンジと被らない等。
千葉さん「素材写真では上下揃いのスーツで、それを着てみたら決まりすぎたので、こんな感じでウール素材ベストを着て、暑いのに…。今回はゴルフをするということで、蝶ネクタイにこだわった。」
成河さん「最近は特に精神科のお医者さんは白衣を着ない。本当は、ネクタイもしないし、ネームタグもしない。やはり首を絞められたりすると危険なので」ここで質問者さんが「ピンクのシャツお似合いです」とおっしゃったので、千葉さんが楽しそうにチャチャいれてた(笑)
章平さん「普段こんな格好をしないので…、」成河さん「渋谷とかにいそうでしょ?」章平さん「似合っているなら普段から来てみようかなぁ。」ここで千葉さんからの突っ込み!
 
Q 通常違い対面式客席で360度観られるのはやはり違うのか。
A 千葉さん「客席との近さ、そして覗き見のように観てもらうために初演時から対面式としている。」「通常のプロセニアムだと客席の方を向いてセリフを言うが・・・」と実演。「対面式だとお互い向かい合う。ただ、どうしても観る角度によっては死角ができてしまうが」
質問者の方「くるくる回るのはサービスか」
千葉さん「まぁそれもある、どのように動くのか、こっちへ来られたらこう動く等は決めてある。」
この質問者の方が体格のよい男性だったので、成河さんが興味津々。わ~~いい身体!!何かスポーツされているんですか??昔サッカー現在鉄棒とかおっしゃったのかな。え~~そうなんですか。え~~いいなぁ観に行きたいなぁ。お目目キラキラ成河さん(笑)。え~~格好いいなぁ。千葉さん、モテるでしょって突っ込んでるし(笑)。いやぁあ本当にイケメンさんでした。
 
Q オレンジの皮を食べるのは日本だけの演出なのか?
A 成河さん「もともとです。ト書きです。ト書きにオレンジの皮を食べると書いてある。ただ、それだけ。それが何を意味しているのか考えて演じてはいるが、案外単純に食べてみてわかることもある。脚本のJoe Penhallはそのあたり自由。」
 
Q 章平さんの舞台を三作観たが、どれも翻訳劇でのマイノリティの役。このような役が続いているのは?自分の選択?
A 章平さんがそれぞれの役どころについて説明。質問に答える章平さんを後ろの二人が顔を突き合わせて見守る。助けが必要ならばフォローしようという感じだけれど、二人の距離が近くて仲の良さがうかがえてなんだかうれしい。
章平さん「たまたまだけれど、いい機会だし、財産になると思う」成河さん「だから、自分で選んでいるわけではなく、たまたまなんだよね?」と章平さんに確認してから「いやぁなぜか同じような役続くことがあるんですよ。ぼくなんか一時期人間以外ばかりだった頃があって、動物とか妖精とか・・・。ようやく人間になれました。」千葉さん「俺は悪い人ばっかり」成河さん「悪い、エロい、チャラい(笑)」
 
Q 千葉さんの身体が心配
A 千葉さん「身体だけが取り柄なんで、たまにあ!イタ!ってこともありますが、55歳大丈夫です!」と立ち上がってアピール。
成河さん「舞台にのってからそこも転ぶって派手になってますよね?」千葉さん「いやいや稽古でも転んでたよ。」
千葉さん「脚本には転ぶなんて書いてない。」
成河さん「そもそもロンドンでは差別的な用語もユーモアになっていて笑いが起きるんです。ただ、そこは翻訳劇の難しさでどうしても軽く書いてある言葉であっても深読みされて重く受け止められがちで、難しく考えられがち、だからこうして千葉さんが転ぶんです。いやどういう見方をしていただいてもいいんですが、自由に感じていただければいいんですが、そういうことで千葉さんが転ぶんです。」
 
Q 答えられなければ、答えていただかなくて大丈夫だが、(ここで、いえいえなんでも答えますよ~~の成河さんに、プライベートはだめだろうと千葉さん(笑))クリスはオレンジで一体何をしたのか。
A 成河さん「実は明確に描かれてはないんです、ただヒントはあります。ただ、どう解釈しもらってもいいし、むしろどう考えるか聞きたい。」
章平さんちょっと再現してみてと振られて「え?再現??えー自分の解釈でいいんですよね?あ、でもみんなで考えましたが、え?」成河さん「やってみなよ~~」章平さん「え、動きまで??え??」って感じで戸惑ってたので、成河さんが「結局のところ色々読み込むと最後のグレープフルーツがヒントだろうと。簡単にいうとオレンジに〇〇を突っ込んだんですよ。」千葉さん「詳細は彼氏さんに聞いてください。カップヌードルとかTENGAとか・・・」って千葉さんエロイ(笑)
「Joe Penhallはそういう人で…」というところがちょっと曖昧ですが、演じ方や解釈について任せる自由度が高いというようなことを言われていたのかと。

本編もどんどん変わってきていて、まとめたいのですが、また今度かな。