母の誕生日に続き、母の日です。
朝7時に母の主治医より電話が入ります。
こまめに連絡を入れてくださいます。
母の呼吸状態と心肺機能がいっそう悪くなり、食事もほとんど取らなくなっています。
施設から病院へ移しますと。
母は、自分の寿命ぐらいわかるので、点滴などの延命はしないで苦しまないように自然にお願いしますと言いますが点滴も何もしないというわけにもいかないので、させていただきますねとのことです。
相変わらず私たち子供に迷惑をかけたくないと強い意志を感じます。私の弟は遠いのでいちいち弟に連絡をしないで欲しいと言っているようです。
先日面会した際にも弟のことをよろしくねと言った通り遠く離れている弟の心配や弟の家族のしあわせを心から願っていることが痛いほど伝わります。
よく考えると弟には絶対に弱音は吐かず、私にだけたまに本当の姿を見せている気がします。言い換えれば私が唯一の心の拠り所なのかもしれません。
私は折り返し母の携帯へ電話をし、家に連れて帰ってあげれなくてごめん、前みたいに沢山働いていたらもっと落ち着ける施設に入れてあげれたのにほんとにごめんと言い訳にしかならない御託を並べて思いの丈を必死に伝えます。
我慢していても涙が溢れてきて鼻声になります。
母はすぐ涙声に気付き
ゆきまるちゃん、泣いてるね。泣かないで…
ゆきまるちゃんは自分の治療だけを考えればいいんだよ。お母さんのことなんて気にしなくていいんだよと。
母は昔から強靭な意志を持っていて、よくぶつかりあったりしていたけどこの場に及んでまでと思い、母親たる存在は子供を守るためなら命まで差し出すことができるほど強くなれると、まざまざと感じさせられます。
母の日で賑わう街並みで、母との思い出が次々と頭を駆け巡ると共に母の生きざまが私の心に強く深く深く刻まれていくことを感じています。
元気な時にもっといっぱいいっぱい親孝行してあげたらよかった。
当たり前の日常が当たり前ではなく、当たり前がしあわせで最高な貴重な時間。
ほんとにそう思ってしまいます。
お母さん
愛しい
ありがとう
ごめんね