令和2年6月8日の『竹田学校』は

日露戦争① 

24分の動画です


日露戦争①


ロシアとの国交断絶、

そして開戦へ。


小国日本が大国ロシアに対抗するため、

明治政府は周到に準備をしました。


イギリスと同盟を結び、

アメリカとも友好な関係をもちます。


このときのアメリカの大統領はセオドア・ルーズベルトで、とても親日家でした。


ロシアとの開戦前に、日本から、

金子堅太郎という人物をアメリカに派遣します。

金子はこの時代にハーバード大学を卒業していた優秀な人物であり、

なんとセオドア・ルーズベルトと同窓生でありましたびっくりすごっ!

そこで、ロシアと開戦することを伝え、

この戦争が終結した後にアメリカが仲裁役をしてくれるようお願いしたのでした。


わたしは竹田学校とは別の勉強会で

「アメリカの歴代大統領で

“ルーズベルト”は2人いるがどちらも日本嫌いだった」

と聞いていたので『あれ?親日家なの?』

と思いググってみたところ

日露戦争の頃のセオドア・ルーズベルトは親日家で

その後日本への警戒心から日本に対して厳しくなっていったようです

外交って難しいね・・・




明治37年2月8日に開戦。


日露戦争において、

ロシア軍の拠点は遼東半島、

軍事要塞や軍港まで作っています。


日清戦争に勝利して日本が合法的に手に入れた遼東半島を、

三国干渉でどさくさ紛れに奪ったロシアに日本人は怒っています。

遼東半島を取り戻す!

ロシアの軍事基地を撤退させる!

それが日露戦争の目的です。


遼東半島から

旅順を攻略し、奉天で開戦。

地図で見るとこの場所  青丸はソウルです


そして、

当時世界最強と言われたロシアのバルチック艦隊が、

ヨーロッパの方からアフリカをグルッと回って日本海に入ってくる、

それを迎え撃つ日本海での開戦。

旅順・奉天・日本海、この3つが日露戦争における重要な戦いでした。



日本軍の拠点はソウル。

開戦と同時に旅順を攻め、

また同時にソウル入りしました。

ソウルは作戦拠点であり、

戦場にはなりませんでした。


ずっと清の属国状態だった朝鮮でしたが、

この直前に大韓帝国というキラキラネームキョロキョロ国名を名乗るようになり、

中立宣言を出していました。

もしもそれが通ると、

国際法により大韓帝国は中立国となって、

日本もロシアも朝鮮半島に入れなくなります。

が、

いきなり出したその中立宣言を

日本やロシアが承認するわけもなく・・・

そもそもあなたたちのせいでこんなことになったんだからね?と


そうして日本は大韓帝国との間に

【日韓議定書】という協約を結びました。

その内容は、

〇大韓帝国は日本に便宜を与えること

→道や港などを自由に使って良い

〇そのかわり日本は大韓帝国の独立を保証する

〇大韓帝国は勝手に外交(条約を結ぶなどを)してはいけない

→王がロシアに亡命したり、

親日の役人を処刑したりしてきた朝鮮を今さら信用出来ない

・・・というものでした。

これが後に日韓併合への流れと繋がって行きます。


とはいえ、そもそも日本は

朝鮮を日本にする気はありません。

あくまで日本列島を守るため、

朝鮮半島にはちゃんとした独立国があって欲しいのです。

ロシアや清が朝鮮半島に入って来たら日本を守れない。

それなのに、どれだけ働きかけても

ちっとも国として自立していってくれないため、併合という形になっていくのでした。



さて、

ソウルを拠点として戦う日本、

ところが!

開戦して間もなく問題が発生しました。


その問題とは

お金がない!


急いで戦費調達をしなければなりません。

その大役を担ったのが、

日銀副総裁をしていた

高橋是清たかはしこれきよです。


もしもこの人がいなかったら、

おそらく日本は日露戦争に勝てなかっだろうと思われます。



お金を調達すると言っても、

日本円をたくさん刷ったところで意味がありません。

武器や装備を買うのは外国から。

しかし、

当時の日本円は国際的な価値がほとんどありませんでした。


「お金を借りて来てくれ」と言われた高橋は、アメリカに渡ります。

明治時代ですから交通手段は船ですよ!船

ニューヨークの投資家と話し、

そこからまた船に乗って、

イギリスに渡りロンドンへ。


しかし・・・

やはり世界は日本が勝つとは誰も思っていないのです。


ロシアは当時、世界三大帝国のひとつ。

陸軍兵力が世界で1位、

海軍兵力は世界で3位、

対して日本は

国力がそれの4分の1~5分の1程度。

まともな実戦経験も無い。

敗戦国となれば賠償金を払うことになるのだから、日本にお金を貸したら返って来ないだろうと思われていました。


現在の国債にあたる日本公債の値段も下がっています。

ロシアの公債も少し値を下げていたものの、

「まぁ勝つだろう」とみんなが思っているから大して下がらずにいました。


外国と貿易するときに1番信用されるのは正貨、

それは分かりやすく言えば【金GOLD】です。


紙幣は元々、金の預かり証でした。

銀行に持っていけば金と交換してもらえるから価値があったのです。

当時は、正貨=金=ポンド、 

イギリスのポンドが世界で1番信用されている通貨でした。

1ポンドを銀行に持っていけば何グラムかの金と交換してもらえる、と。

ポンドは金だったのです。


そして、つまり、

戦費調達とはポンドの調達を意味していました。



高橋是清は、

コロコロした顔、コロコロした体型、

付いたあだ名は“だるまさん”。

だいぶぶっとんだ人物で、

アメリカに留学したとき騙されて奴隷の契約書にサインしてしまい、

うっかり奴隷になってしまったことがあるという、

普通のエリートでは有り得ない経歴の持ち主。

ゆくゆくは総理大臣となり、大蔵大臣を何期も務めます。


誰も日本がロシアに勝つと思っていない。

そんな中、

高橋是清は一体どうやって戦費調達したのか?

それについてはまた次回です。





オリンピックとパラリンピックが終わっちゃってちょっぴり寂しい・・・。
今になってミライトワとソメイティにハマってます
ミライトワのガチャポンは故障中で回せなかった~えーん