トトに抱っこされるアカ(0歳7か月)

へへへとまだ油断している。


そんなアカを仕留めに

「かーいーねー!」

タラ(3歳7か月)は駆け寄った。目をキラキラさせ、顔の前後(左右でも上下でもなく)を両手でしっかりと固定し、かーいーねー!かーいーねー!と頬ずり。アカがキャ~‼と叫んでいる。


トトは

「そうだねえ、可愛いねえ、タラちゃんも可愛いよー」タラの頭を撫でながらも、ぐぐぐっとアカから剥がした。


えへへぇと照れ上目遣いになるタラ。

「トトもかーいー!かーいいんだよー」

ドカッと覆いかぶさり、ジョリジョリの髭面に躊躇なく頬ずり。


その様子を

カウンターキッチンから覗いてる私。


「みんな可愛いねえ、カカも可愛いもんねー」

と、トト。



ありがとう、トト。私はもうおばさんだから。いいのに。ふふふ。優しい世界。私は細い目を更に細ませた。





するとタラが

「カカはかーいくない。すぐオコルからね。」

と、眉間に皺をよせた。


いいかい?よく聞くんだ、それは違うよと言わんばかりに、トトに言い聞かせている。



ジョリジョリ髭面おじさんに

可愛さで負けたーー。


はっはっはっ!笑



はっはっはっ!怒