前回は窓(サッシ)の話をしました。
今回はガラスの話をしたいと思います。

サッシの話の時に、結露の話に触れました。
結露はなんで起こるのか?
簡単に言えば、室内と室外の温度差+湿度で起こります。
夏場、氷の入った冷たいコップの外側に水滴が付いていますよね?
あれが結露です。
冷たい水分に冷やされたコップに、暖かい外気中の水蒸気が冷やされ水滴となっています。
冬場にサッシ廻りや窓ガラスに結露が起こりやすいのは、外気に冷やされたサッシやガラスに、室内の暖かい空気が冷やされると、その中の水分が水滴となって顕れます。
要するに、アルミサッシや1枚板のガラスは、外気の影響をそのまま室内にまで運んでしまうということです。

室内と室外の熱の行き来は、家全体の50%~90%は「開口部」と言われる、窓・ドア等から行われます。
ですから、家の断熱を考えるうえで、一番手っ取り早いのは、開口部で熱の行き来をシャットダウンしてしまうということです。
上でも述べましたが、アルミサッシや1枚板のガラスは、外気の影響を室内に持ち込みやすい素材であり、作りです。
サッシに関しては、前回話した「樹脂サッシ」に替えれば、熱の行き来はアルミの1/1000以下になりますので、窓枠自体は外気の影響をはぼ室内に持ち込みません。
しかし、お気付きの方も多いでしょうが、窓の中で大半を占めているのはガラスなのです。
いくらサッシが熱を伝えにくくても、面積の大半を占めるガラスが熱を伝え安ければどうしようもありません。
そこで昨今一般化してきたのがペアガラス(複層ガラス)です。
2枚のガラスの間に中空層を設けてあるガラスなのですが、ガラスの間に中空層があることにより、熱の伝導を少なくしています。
さらに、熱の伝導が少ないガス(アルゴンやクリプトン)を中空層に充填することにより、より熱の伝導を少なくすることが出来ます。
実は最近では、さらにもう一枚ガラスを使用した、トリプルガラスなるものまで登場しました。
日本では、ほぼ寒冷地にしか使われないガラスです。
が、なんと!環境先進国のドイツでは、「住宅にはトリプルガラスを使わなければならない」という法律があります。
なるぺくエネルギーを使わずに、快適な生活を得るためには、日本でも寒冷地に限らず、トリプルガラスを使用していくべきなのでしょうね。
もちろん値段は上がりますし、重量も増します。
しかし、値段に関しては最初だけの投資です。しかも、戸建て住宅なら建築費用の数パーセントでしょう。
ランニングコストを抑えられると考えれば、数年で充分取り返せる金額ですし、プラスアルファ―環境にも優しいのです。
重量に関しては、国内・国外各メーカーの努力で、使用に支障がきたさないようになっています。
その中でも、樹脂サッシを60年以上前から一般化し、物作りの技術にも定評のあるドイツのメーカーの製品なら間違いないことと思います。

近い将来日本でも、開口部は樹脂サッシ+トリプルガラスが一般的になってくるでしょう。
その時になって、「自分の家もそうしておけばよかった・・・」と後悔する前に、樹脂サッシ+トリプルガラスを採用するにこしたことはないはずです。