米テレビ界最高の栄誉とされる、第76回エミー賞の発表・
授賞式が、15日(日本時間16日)、ロサンゼルスで
開かれました。日本の戦国時代が舞台の米配信ドラマ
「SHOGUN 将軍」が、連続ドラマ部門作品賞を受賞、
真田広之さん(63)が主演男優賞を、アンナ・サワイさん
(32)が主演女優賞を受賞しました。エミー賞で、日本人
俳優の主要部門受賞は初めてで、SHOGUNは、監督賞など
18冠に輝いた、と報じられています。SHOGUNは、米を
拠点にして20年以上になる、真田広之さんが、プロデュー
スしています。真田さんは、「ハリウッドを経験して20
年、様々な作品で孤軍奮闘してきました。そこで蓄積された
知識とテクニックがこの作品に生かされた。これまで関わっ
たすべての作品に感謝したい」と今年2月のインタビューで
語っていました。今回の受賞会見では、「日本発でも世界に
通用するものを作っていく、という一つの布石になれば」
「世界に向けたとても重要なメッセージだ」と話して
います。映画のアカデミー賞、音楽のグラミー賞、演劇の
トニー賞と並ぶ、米国のエンターテインメント賞で、優れた
テレビ作品を選ぶのがエミー賞とのこと。真田さんは、この
20年、外国作品、とりわけハリウッドにおける奇妙な日本
の描写との闘いの歴史だったそうです。今回のSHOGUN
では、主演に加え、プロデューサーも務め、細部までこだわ
って作ったとのこと。新しい歴史を作ったことに、心から
敬意を表したいと思います。