米大統領選に向け、民主党候補ハリス副大統領(59)と
共和党候補トランプ前大統領(78)は、10日夜(日本
時間11日午前)、初のテレビ討論会で、直接対決を行い
ました。関心が高い経済や移民問題で激しい応酬になり、
ハリス氏は人工妊娠中絶の是非や議会襲撃事件を巡る姿勢を
追及し、トランプ氏は守勢に回った、と報じられています。
手腕が未知数といわれたハリス氏ですが、論争の主導権を
握る場面が目立ち、直後のCNNの世論調査で63%がハリス
氏の「勝利」と答え、トランプ氏は37%でした。バイデン
大統領の時は、7割近くがトランプ氏が勝利、3割ほどが
バイデン氏でしたので、形勢は逆転しました。表情を見ても
ハリス氏は笑顔や何ということを言っているかといった表情
が豊かで、トランプ氏をしっかり見ていました。トランプ氏
はハリス氏の発言中、下を向き、不機嫌な顔をしていて、
守勢に立たされていることが、よくわかりました。トランプ
氏は、移民が飼い犬を食べているなどと事実ではないことを
言い、司会者に注意されるなど、今回もファクトチェックで
30ヶ所以上が指摘されています。ハリス氏は1ヶ所
でした。ハリス氏は、トランプ氏への批判が大半を占め、
政策が明確にならなかった、という指摘もあるそうです。
これから2ヶ月の間に、どのように無党派層に浸透するかが
鍵とされています。それでも、モシトラからマジトラとも
言われた中で、ハリス氏が互角かリードしていることは、
心強いと思います。