メキシコ大統領選が、2日投開票され、現職ロペスオブラ
ドール大統領の路線継承を掲げる左派与党、国家再生運動
(MORENA)のシェインバウム前メキシコ市長(61)が
当選を確実にしました。シェインバウム氏は、3日、首都
メキシコ市で演説し、「メキシコ初の女性大統領になる」と
勝利を宣言しました。男性優位主義(マチスモ)の文化が
強いメキシコの大統領選でシェインバウム氏が女性として
初の当選を確実にしたことが、ニュースになっています。
背景には、女性の政治進出を後押ししてきた制度改革が
ある、と報じられています。10月の就任後は、悪化する
治安や多発する女性への暴力対策に向き合うことになる、と
いうことです。シェインバウム氏は、メキシコ市長時代に、
警察官の待遇改善や街中の防犯カメラ増加で治安が向上した
と実績を強調しました。同様の取り組みを国レベルでも
進め、フェミサイド対策として、検察に専門機関も設置する
と訴えました。米中対立の激化を背景にメキシコは昨年、
中国を抜き初めて米国の最大の輸入相手国となりました。
最大のリスクは、11月の米大統領選でトランプ前大統領が
返り咲く「もしトラ」、とのこと。環境エンジニアを専門と
する物理学者でもあるというシェインバウム氏の活躍を期待
したい、と思います。日本では、いつ女性首相が誕生するの
でしょうか。