天皇、皇后両陛下が各界の功労者などを招いて開く園遊会
で、参加者の配偶者の名札に本人の名前がなく、「〇〇
夫人」などと書かれていて、SNSで批判の声が相次いだ、と
報じられています。Xへの投稿では、「内閣総理大臣 岸田
文雄」と名札にある一方で、妻の裕子さんは「岸田文雄
夫人」とあり、本人の名前は記されていなかった、とあり
ます。日本社会の人権意識はどうなっているのか、園遊会
を準備する中で、誰もおかしいと思わなかったのか、と投稿
した、とのこと。そうなのです。歴史の中で、〇〇の母、
〇〇の妻、と言われていた時代と変わらない意識でしょう
か。私が国会議員をしていた時にも、パートナーが来る時
に、〇〇の夫はやめてください、氏名を書いてください、と
伝えて、氏名を書いてもらったことがあります。宮内庁に
よると、2022年までは、招待者の夫の名札には
フルネームがあるのに、妻は名前を省かれる表記だったとの
こと。私が議員をしていたのは2011年まででした、その
頃は、言わないと、配偶者の男性も〇〇の夫だったと思い
ますが。宮内庁は、現段階ではルールを変更する予定は
ない、と回答しています。1995年の参院法務委員会での
質問に対して、当時の前田法相は「長年の慣習として
耳慣れたことで、格別問題意識を持っていなかったと申し
ますか、気がつなかなったということに改めて反省をいた
しております」と答弁している、とのこと。その後も続いて
いることに、学者からも批判が出ています。国会に女性議員
が1割しかいないことなど、ジェンダーギャップが先進国
では最下位の日本、国際的にも人権意識が疑われることは、
早急に改めてもらいたいものです。