約500年後、日本人の姓は「佐藤」だけ?東北大の吉田
浩教授(経済学)が、結婚時に夫婦どちらかの姓を選ぶ
現行制度を続けると、2531年に日本人の姓がみんな
「佐藤」になる可能性があるという試算結果を公表しま
した。プロジェクトでは、4月1日のエープリルフールを
機に、姓が一つだけになった社会を想定し、賛同する企業が
ホームページロゴなどを「佐藤」にする試みも展開する、
と報じられています。吉田教授は「姓が失われる試算とも
いえる。姓の持つ伝統や文化、個人の思いを尊重するため、
姓の存続を考えるべきではないか」と話しています。試算
は、政府統計や電話帳などから姓の由来を調査・分析し、
紹介しているIT会社リクスタのサイト「名字由来net」の
データを基に、総務省の総人口数から佐藤姓の比率を算出
した、ということです。選択的夫婦別姓を導入した場合は、
同姓にする夫婦が約4割と仮定すると、佐藤姓の1年の
増加率は0.325%と鈍化し、2531年時点でも
佐藤姓の占有率は7.89%にとどまり、多様な名字が
保たれるという結果でした。選択的夫婦別姓制度を導入する
メリットを、こういう視点から指摘していて、とてもいいと
思います。