北陸新幹線(長野経由)の金沢ー敦賀(福井県敦賀市)間
が、昨日16日、延伸開業しました。1973年の整備計画
決定から半世紀超で、新幹線網が福井県に広がった、と報じ
られています。東京ー福井間の所要時間は最短2時間51分
で、東海道新幹線と在来線特急を乗り継ぐこれまでに比べ、
33分短縮されます。新たに、石川県に小松、加賀温泉の
2駅が、福井県に芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀の4駅
ができました。私が住んでいる軽井沢からは、直通で敦賀に
行ける新幹線は、上下線1日1本ずつで、あとは長野駅で
乗り換えることになります。1月の能登半島地震から観光客
の増加を復興につなげたいという期待が、地元では広がって
います。能登半島地震を受けた旅行支援策「北陸応援割」の
利用も、昨日16日から始まりました。加賀温泉駅近くの
旅館などに2次避難している人たちは、観光客が増えて、
肩身が狭くなっている、とも伝えられています。両立して
もらいたいと思いますが。一方、金沢以西の石川県、福井県
の北陸線区間(約130キロ)が、平行在来線として、JR
西日本から経営分離され、両県や沿線自治体出資の第3
セクターに移管されました。1997年の長野新幹線開業に
よって、全国初の並行在来線会社となったしなの鉄道(上田
市)を含め、その延長は5県をまたぐ448キロになる、
とのこと。各社を取り巻く環境は厳しく、それぞれ鉄路の
存続に知恵をしぼっています。軽井沢も、しなの鉄道の
始発駅になっていますが、経営は大変だと聞いています。
在来線の維持にも、国が関心を持ってもらいたいと思い
ます。