2万2222人の死者・行方不明者(関連死を含む)が出た
東日本大震災から、今日11日で13年になりました。
地震が発生した午後2時46分には、宮城・岩手・福島など
各地で、追悼復興祈念式などの追悼の式典が行われました。
13年経って、宅地整備などの復興事業は、かなり進み
ましたが、もともと過疎だった地域では、人口が減り続けて
います。人口は、3割減で、特に原発事故の影響が深刻な
福島では、避難解除後も、居住する人は8割減、ということ
です。原発事故の後、当時の民主党政権では、みなさんの
意見を反映する討論的世論調査の結果、2030年代に
原発ゼロを打ち出しました。ところが、現在は、原発を維持
し、さらに増設する話まで出ています。事故のあった原発の
廃炉作業は全く進んでいません。また、生活再建のため、
国や都道府県が拠出し市町村が貸し付けた「災害援護資金」
について、岩手、宮城、福島3県で、約9千人が、約63
億円の返済を滞納していることが、共同通信の調査で
わかった、と報じられています。この制度を巡っては、阪神
淡路大震災の際にも滞納が相次ぎ、最終的に自治体が返済を
免除した例があるそうです。能登半島地震でも、同様の問題
が起きるのではと懸念されています。低所得者や高齢者には
返済は思い負担となり、ぎりぎりの生活をして自己破産した
人もいる、とのこと。貸付ではなく、給付することを考える
必要があると思います。東日本大震災当時、私は厚生労働
副大臣として、役所に泊まり込みで対応しました。もう政治
を離れて11年になりますが、何年経っても、しっかり記憶
にとどめて、後世にいかさなければならないことが、多々
あると思います。