11月の米大統領選の共和党候補指名争いで、15州の
予備選などが集中した5日のスーパーチューズデーは、
トランプ前大統領(77)が、14州を制して圧勝しま
した。ヘイリー元国連大使(52)は、6日朝、サウス
カロライナ州チャールストンでの演説で、選挙戦からの撤退
を表明しました。もしトランプがまた大統領になったらと
いう「もしトラ」が、真実味をさらに持ち「まじトラ」とも
いわれている、ということです。1期目の、世界の秩序を
無視したやり方や、選挙結果を受け入れず議会への突撃を
指示したことなど、恐ろしく感じます。民主党はバイデン
大統領が指名される見込みで、70代と80代という高齢者
同士の争いは、米国民の6割以上が望んでいない、という
ことです。この2人になった場合、トランプ氏が有利な
世論調査になっています。それでもトランプ氏の不安要素と
しては、予備選でヘイリー氏に向かった「反トランプ票」
で、ヘイリー氏にこれまで2州で敗れ、勝った州でも3~4
割の人がヘイリー氏を支持した州もいくつかあります。
無党派層での支持が低く、また4つの刑事裁判も控えていて
有罪の場合はバイデン氏が有利になり逆転する、とのこと。
最近でも、トランプ氏は、NATOは共同防衛の義務を定めて
いるのに「お金を支払わない加盟国が攻撃されてもアメリカ
は守らない」と言ったり、ウクライナへの支援を行わないと
言ったり、また世界の平和や秩序が壊されるのではないかと
懸念しています。米国民の賢明な判断を願うばかりです。