能登半島地震は、今日2月1日で、発生から1ヶ月になり、地震が
起きた午後4時10分には各地で黙とうが捧げられました。石川県
では、31日時点で1万4643人が避難生活を送り、うち9557人
(65%)が、今も体育館や集会所などの1次避難所305ヶ所で
生活している、と報じられています。地元に戻れるめどが立たない
一方、仕事や介護などで県が呼びかけている2次避難は進んで
いないのが現状です。災害関連死の懸念が高まる中、ようやく
仮設住宅18戸が完成したということですが、仮設住宅の希望者
は4000世帯以上あり、まだまだ道は遠いようです。断水や道路
の寸断で、復旧・復興は進まず、ボランティアの受け入れも、ごく
一部になっています。これまでにわかっている被害は、死者が
238人、安否不明が19人、負傷者が1179人、住宅の被害は
64691戸となっています。停電は2500戸、断水は40890戸、
道路の通行止めが26路線64ヶ所などとなっています。高齢者が
多く、自分の代だけということで、耐震工事もしない家が多かった
とのこと。石川県は、災害関連死を懸念して、ホテルなどに2次
避難所を約3万人分確保しましたが、県外が多く、故郷に愛着が
ある被災者は二の足を踏んでいるとのこと、仮設住宅も整備途上
です。こうした半島での地震対応の難しさ、東日本大震災では
被災者の規模は大きく、各地が離れて距離があることも問題
でしたが、能登では、別の課題が浮かんでいます。まずは、
被災者の命と尊厳を守ること、そして地震列島の日本ですから、
他人事ではなく、各地で防災の対応を改めて見直してほしいと
思います。