自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、東京
地検特捜部は、昨日19日、政治資金規正法違反(虚偽記載)
の罪で、安部派、二階派の会計責任者を在宅起訴し、岸田派
の元会計責任者を略式起訴しました。安部派から多額の還流
を受けていた国会議員3人を含む5人も立件しました。3
派閥の政治資金収支報告書への不記載は総額で17億円超に
上りました。組織的な裏金ですが、立証に壁があり、安部派
幹部などは不起訴になりました。政治家の責任が問われない
現在の規正法では、同じことが繰り返される可能性があり
ます。法改正して、会計責任者が有罪なら議員にも責任が
及ぶ連座制の導入が急がれます。岸田首相が、一昨日宣言
した「岸田派解散」で、自民党が激しく揺れ動いている、と
報じられています。昨日になって、安部派、二階派も解散を
決めました。麻生派は存続ということです。派閥の弊害は、
以前から様々にいわれてきましたが、続いてきたのは、それ
だけ金銭面やポストなど旨味があるからでしょう、解散は
一歩だとは思いますが、まずは、今回の裏金の実態を明らか
にする必要があります。その上で、派閥の何が問題なのか、
解散しても別の形で存続するのではという声もあり、軸足を
定める必要があると思います。