米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に

 

向け、政府は、昨日10日午後、軟弱地盤がある大浦湾側の

 

工事に着工しました。地盤改良工事の設計変更承認を代執行

 

してから13日後で、自治体の権限を奪う初の代執行の末、

 

工事に踏み切った政府に対する遺恨が残ったままだ、と報じ

 

られています。一連の工事は工期が9年3ヶ月で、移設事業

 

完了は、早くても2030年代半ば以降となる見通しです。

 

日米合意から約28年を経て、新たな局面に入りましたが、

 

国内で前例がないとされる地盤改良工事は難航が予想され、

 

実現性への懸念は根強い、ということです。県側は、対話を

 

求めていて、着工に反対しています。辺野古の新施設を巡る

 

課題としては、〇軟弱地盤改良は難工事。約7万本のくいを

 

海面から70メートルの深さまで打ち込む必要がある 〇

 

完成後に定期的な補修が必要。補修費用、安定運用に懸念も

 

〇普天間飛行場の移設事業完了まで約12年間。オスプレイ

 

など米軍機の利用継続 〇滑走路は普天間より短い約

 

1800メートルで、普天間より利便性が低い とされて

 

います。度重なる知事選や国政選挙で、反対の民意が示され

 

ているのに、対話に応じず、国内初の代執行を経て、突如

 

着工したことは、禍根を残すと思います。しかも、移設工事

 

が、前例のない難工事で、実現性に懸念が根強いもので

 

あり、長期間普天間の危険性が残ったままなことがあり

 

ます。もう一度立ち止まって、新たな方策を考えるのが筋

 

ではないかと思いますが、ごり押しを支持する人が、どれ

 

だけいるのでしょうか。