岸田首相は、昨日4日、首相官邸で年頭の記者会見を開き
ました。石川県能登地方の地震の災害対応に力を注ぐ考えを
強調しました。今日には、各党党首とも会談し、災害対応への
強力を求めます。党派を越えて支援するのは、当然のことです。
今回の地震も、初期対応が十分でなかった、という批判があり
ます。派遣する自衛隊員を1000人から2000人、4800人と
順次増やしていることも、最初はそれほど危機感がなかったの
では、とも。能登半島では、日を追うごとに、死者、行方不明者が
増え、全容はわかっていません。東日本大震災に対応した立場
から、全国のみなさんが善意で物資を送るのは、混乱のもとに
なるので止めて、現地に入っている医療関係者などの情報をもと
に、役立つ形で使われる資金を援助するのが、よいかと思い
ます。物資がたくさん送られてきても、現地のニーズに合わな
かったり、仕分けする人手がなかったり、搬送手段がなかったり
するからです。危機管理というと、昨年来のパーティー収入を裏金
にしていた問題で、安倍派幹部が聴取を受けていること。首相は、
政治改革について、総裁直属の新組織「政治刷新本部」を立ち
上げることを表明しています。本部長には首相が就き、最高顧問
に菅元首相、麻生副総裁を就ける、とのこと。委員に、無派閥の
小泉進次郎議員を、というニュースも流れています。自民党で、
何度も弊害が指摘された派閥を解体するくらいのことをしないと
刷新とはならないと思います。政治資金規正法の改正も必要
です。岸田首相は、私が先頭に立つ、と言っていますが、これまで
を見ると、具体策が示されないと判断できないと思います。