昨日29日午後2時40分ごろ、鹿児島県・屋久島沖で、

 

米軍横田基地(東京)所属の米空軍輸送機CV22オスプレイ

 

の機影がレーダーから消えました。海上で機体の残骸と

 

みられる物や無人の救命ボートが見つかり、墜落したと

 

みられます。海上保安庁によると、6人が搭乗していて

 

(今日になって8人と訂正)、海上で搭乗員とみられる男性

 

1人が発見され、死亡が確認されました。左エンジンから

 

出火していたという目撃情報がある、と報じられています。

 

安全性への懸念があるオスプレイによる死亡事故が起きて

 

しまいました。これが陸上だったとしたら、大惨事になった

 

可能性があります。この墜落事故を、政府は、「不時着水」

 

としていて、墜落としないことに違和感があり、米への

 

必要以上の配慮かと思います。沖縄県の玉城知事が、住宅地

 

の上空を通る危険な状況を指摘し、「直ちに配備を中止し、

 

本国もしくは民間や事業に影響ない場所での運用を心がける

 

べきだ」と訴えたのは、当然の発言だと思います。岸田首相

 

の動きが、鈍く感じます。墜落したオスプレイは、米軍岩国

 

基地(山口県)から米軍嘉手納基地(沖縄県)に飛行を予定

 

していました。オスプレイは、プロペラの向きを変えて垂直

 

離着陸もできる特殊な構造を持っているそうです。2012

 

年に、安全性に懸念を示す地元の反対を押し切って、米軍

 

普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備された経緯もあり、

 

トラブルも度重なっています。16年12月には1機が沖縄

 

県名護市の海岸近くで不時着水を試みて大破する事故を

 

起こしています。民間空港への緊急着陸も頻発していて、

 

今年9月に奄美空港(鹿児島県奄美市)と石垣空港(沖縄県

 

石垣市)に計4機が着陸した、とのこと。沖縄県では、21

 

年8月に重さ約1.8キロのパネルを落としています。

 

オスプレイは、海外でも事故が相次いでいて、22年6月に

 

米国で墜落し、乗組員5人が死亡。防衛省によると、米軍の

 

CV22オスプレイをめぐっては、乗組員が死亡したり、

 

被害総額が250万ドル以上に上ったりした「クラスA」の

 

事故が、21年9月現在、世界各地で7件起きている、と

 

いうことです。徹底した事故の原因究明と、それがはっきり

 

するまでの飛行停止を求めたいと思います。