岸田首相は、昨日23日、所信表明演説を行いました。「経済、
経済、経済。私は何よりも経済に重点を置いていく」と経済対策に
全力を注ぐ考えを、繰り返し強調しました。しかし、内容は、共感を
得るものではなかったと思います。野党からは、いうなら「賃上げ、
賃上げ、賃上げ」だろう、という声も上がっています。22日投開票
の結果が、1勝1敗で、焦りもみられると評されています。所得
減税を打ち出しながら、自民税調より先に具体策は言えないと、
触れていなかったことも、冷ややかに受け止められています。
首相は、税収の増収分を「国民に還元する」と言明していますが、
これから防衛増税、少子化対策のための財源確保が、確実に
必要になる中で、還元のための減税って何?と、多くの国民は
思っていると思います。整合性のとれない、選挙のためとも思える
バラマキを喜ぶ人は、多くないのではないでしょうか。また、現在
の物価高騰に困っている人には、実施は来年夏になる減税より、
低所得に人に対する給付に集中するべきだと思います。今日から
代表質問、そして一問一答の予算委員会になりますが、野党も
批判だけでなく、建設的な質疑をしてもらいたいと思います。