盛山文科相は、昨日12日、高額献金被害の訴えが相次ぐ世界

 

平和統一家庭連合(旧統一教会)の解散命令請求を決定した、

 

と表明しました。そして、今日、東京地裁に請求しました。12日の

 

宗教法人審議会が、全会一致で「相当」と了承しました。解散命令

 

請求に関する文化庁の説明骨子は、〇世界平和統一家庭連合

 

(旧統一教会)は直ちに解散が命じられるべきだと判断 〇献金

 

被害は遅くとも1980年ごろから続いていた 〇被害規模は

 

約1550人に対する総額約204億円で相当甚大 〇献金集め

 

などは画一的に行われ、協会を取りまとめる組織の存在がうかが

 

える 〇献金集め等は民法上の不法行為と、宗教法人法の

 

「著しく目的を逸脱する行為」に該当 というものです。文化庁は、

 

約1年をかけて約5千点に及ぶ証拠資料を積み上げ、要件を

 

満たしたと判断しましたが、憲法で保障された信教の自由に

 

基づき、宗教法人法は解散命令の厳格な要件を定めています。

 

審理は、オウム真理教の場合地裁決定まで4ヶ月、明覚寺は

 

2年かかっていて、長期間に及ぶとみられています。野党が、次の

 

臨時国会に、財産保全の法案を提出する意向を示していますが、

 

与野党を超えて、被害者の補償がきちんと行われるように、

 

法整備を整えてほしいと思います。解散命令が出ても、宗教

 

法人格を失うだけで、宗教活動は継続できます。それでも、安倍

 

元首相暗殺の犯人である山上被告が、被害者2世であること

 

から、やっとここまで進んだという印象です。解散総選挙を前に

 

支持率向上を目指すため、とも言われていますが、政治的思惑

 

ではなく、被害者救済のために、動いてもらいたいと思います。

 

それにしても、今日午後2時から行われた細田衆院議長の、

 

ようやく開かれた記者会見は、旧統一教会に全く問題がないと

 

言っているようで、何が言いたいのかもわからず、ひどいもの

 

だったと思います。