政府は、昨日15日の閣議で、第2次岸田再改造内閣の副大臣

 

26人と政務官28人を決定しました。女性はゼロ、1人も起用

 

されず、自民党が政権復帰した2012年の第2次安倍内閣以降、

 

初めての女性ゼロになりました。再改造内閣の女性閣僚は、過去

 

最多に並ぶ5人でしたが、それ以上は人材がいないことを露呈し、

 

女性活躍は表面だけだったととられても仕方ないと思います。

 

人選は、自民各派閥や公明党の推薦を基に、派閥バランスを

 

考慮して構成したということで、各派閥からの推薦にも女性は

 

入っていなかったそうです。女性の国会議員の比率の低さが、

 

国際的にみてジェンダーギャップ指数が低い最大の原因といえる

 

と思います。中でも、議員数が多い自民党内で、女性議員は

 

12%に満たず、女性を育ててきていない証左だと思います。

 

ジェンダーと政治が専門の上智大の三浦まり教授は、「女性ゼロ

 

はさすがにまずいと気付く人はいなかったのか」とあきれている、と

 

報じられています。女性閣僚を5人とした後の、岸田首相の「女性

 

ならではの感性を発揮して」という発言も、ジェンダー平等に

 

対する意識の欠如と指摘されています。男性には、男性ならでは

 

とは言わないでしょう。実力を評価したのではなく、女性だから

 

ゲタをはかせたと言っているに等しい、という見方もあります。

 

うわべだけ女性を重視しているように見せかけてもダメで、次の

 

世代を担える女性を育てることが大事だと、改めて突きつけられて

 

いるということでしょう。