18歳以下の子どもの悩みを電話で聞く「チャイルドライン」が、

 

人手不足で、長野県では、新たな拠点を設ける準備が中信地方で

 

進んでいる、と報じられています。ボランティアで電話を受ける

 

相談員が不足し、かかってきた電話の3割程度しか対応できて

 

いない、ということです。チャイルドラインは、1998年に

 

東京都世田谷区で、北欧の取り組みを参考に始まり、全国に

 

広がりました。現在は、39都道府県の68団体が、電話相談を

 

受けています。相談員は、研修を受け、〇秘密は守る 〇どんな

 

ことも一緒に考える 〇名前は言わなくていい 〇電話やチャット

 

は切りたい時に切っていい、という4つの約束があり、子どもたち

 

の話を聞きます。私も国会議員をしていた時に、チャイルドライン

 

議員連盟のメンバーで、和歌山県のチャイルドラインの立ち上げ

 

に参加したりしていました。いろいろな相談がありますが、役所が

 

作ったものではなく、こちらの意見を押し付けずに、ひたすら

 

子どもの話を聞くのが、よい仕組みだと思います。長野県では、

 

2022年度に県内の4団体にかかってきた電話の受付件数は

 

8909件だったのに、会話成立件数は2886件で、32.4%に

 

とどまっています。受付は午後4~9時で、全国共通の0120-

 

99-7777にかけると、最寄りのチャイルドラインに繋がります。

 

1回線を運用するには、電話の受け手2人と受け手の心の負担を

 

和らげる支え手1人の計3人が必要です。1件の電話が長くなって

 

いることも、多くを受けられない理由の一つ、とのこと。相談は、

 

家庭や学校生活、心身のことなど多岐にわたり、近年は性的指向

 

に関する悩みも増えているそうです。いじめ、貧困、虐待に関する

 

相談もあります。こうした、子どもに寄り添い話を聞くチャイルド

 

ラインの意義は、ますます高まっていると思うので、何とか人手

 

不足が解消され、多くの相談が受けられる体制作りが進むことを

 

願っています。