警察庁は、昨日3日、自転車による交通違反について、反則切符

 

(青切符)を出す「交通反則通告制度」の対象にする方向で検討を

 

始めた、と報じられています。青切符は、反則金を納めれば

 

刑事罰を科されません。現在は、悪質な違反に限り刑事罰の

 

対象となる交通切符(赤切符)だけで対応していますが、交通

 

ルール違反が目立ち、より実効性のある制度に改めるべきだと

 

判断した、ということです。有識者の検討会を設け、年内に提言を

 

受け、道路交通法改正案の来年の通常国会への提出を目指して

 

います。反則制度は、車の増加に伴い違反の数も膨大になる中

 

で、比較的軽微な違反を対象に、刑事罰に変わる制度として、

 

1967年の改正道交法で導入されました。当時は、自転車など

 

軽車両の違反は車に比べて少なく、制度の対象にならなかった、

 

とのこと。このところ、自転車利用が進み、歩行者にけがを負わ

 

せるといった事故が増加し、警察庁は、自転車の違反の取り

 

締まりを強化しています。警察庁のまとめでは、自転車の交通

 

違反の検挙件数は、昨年は2万4549件で、10年間で3.4倍に

 

増えています。特に、コロナ禍で、自転車の利用は更に増えた

 

ようにも感じています。今年7月から「自転車なみ」となった電動

 

キックボードは、青切符の対象にしていることもあります。専門家

 

は、「青切符の対象にする違反をどう絞り、実効性や事故減少に

 

つなげていくかが問題だ」としています。合わせて、自転車専用

 

の通行帯をつくるなど、自転車で走りやすい環境整備も必要だと

 

思います。