娘(9)に食事を与えず、下剤を飲ませて、低血糖症などで入院
させ、共済金を詐欺したとして、母親の縄田容疑者(34)が、昨日
20日、再逮捕されました。母親は、2018年6月に、娘の学資保険
入院特約を付け、娘は同時期から入退院を繰り返していて、計画
的に共済金の詐欺を図った可能性がある、とみて大阪府警は
調べています。娘は、18年春~今年2月に43回も入院して
います。容疑者は、これまでに共済金や保険金約569万円を
受け取っている、ということです。容疑者は、1月22~27日の6日
間、食事を与えず低血糖状態にさせた娘を入院させ、共催団体
から共済金6万円をだまし取った詐欺容疑で逮捕されました。
娘は入院3日前に登校し給食を食べたほかは、菓子やトマトも
食べてはいけないと言われ、必要なカロリーの2割くらいしか
とれていなかった、とのこと。それに加えて容疑者が処方された
成人用の下剤20回分も飲ませたとみられ、病院に保管されて
いた娘の血液から下剤成分が検出されているそうです。大東市
によると、入退院を繰り返すのは食事を与えていないからでは
ないかなどと、虐待を疑う匿名のメールが2通届いた。担当者が
学校で容疑者と娘に面談し、容疑者の説明に基づいて、入院は
難病によるものと判断した、ということです。市は、昨年11月、
児童相談所などによる協議会で、娘を一時保護などではなく、
在宅で支援すると決定しました。母親に、このような扱いをされた
娘さんは、どんなに辛かったことでしょう。難病での入院といわれ、
身体的な虐待も見つからず、保護に至らなかったこと。もっと
敏感なセンサーを持った対応は、できなかったのでしょうか。
このケースをしっかり精査し、できる対応を、子どもの目線で
探ってもらいたいと思います。