神宮球場や秩父宮ラグビー場の建て替えを含む明治神宮外苑

 

地区(東京都)の再開発事業に関する住民説明会が、昨日17日、

 

都内で始まりました。都心に少ない緑地で進む大規模事業に

 

対して、環境破壊などの批判が強く、事業者側が、3月の着工後、

 

初めて開催しました。出席者からは、ビル建設の必要性などに

 

厳しい意見が相次いだ、と報じられています。再開発は、三井

 

不動産、宗教法人・明治神宮など4者による民間事業で、国立

 

競技場などの隣接地で、球場などの建て替えのほか、高さ200

 

メートル近い超高層ビル2棟の新築も計画しています。完成予定

 

は、2036年です。837本を植樹する一方、700本以上の高木を

 

伐採する計画が、環境破壊や景観悪化だと懸念されています。

 

3月に亡くなった音楽家の坂本龍一さんが、生前に中止を求める

 

手紙を送ったり、作家の村上春樹さんが、ラジオ番組で反対を

 

表明したり、計画反対の声が拡大しています。中止を求める

 

ネット署名も21万筆に上っている、ということです。住民からは、

 

「なぜ高層ビルが必要なのか」「外苑はビルを建てず空と一体の

 

空間であってほしい」などの意見が出ましたが、「他の場所で

 

憩って、空を感じてほしい」などの答えで、聞く耳を持たない対応

 

だったようです。説明会は3日間開かれるそうですが、会場に限り

 

がある、として、参加資格を再開発エリアから380メートル以内の

 

住民(約8千世帯)と事業者(約5千)に制限した、とのこと。8月

 

にも、高木の伐採開始予定、ということです。軽井沢でも、開発で

 

高木を伐採し、新しい木をその本数植えればよいことになって

 

いますが、長年生きてきた木には動植物の生態系があり、それを

 

壊すことになります。住民の理解を求める努力は、もっとする必要

 

が、少なくともあると思います。