2022年参院選の街頭演説中に、安倍元首相が銃撃され

 

死去してから、昨日8日で1年になりました。政界では、8年

 

以上政権のトップにいた安倍氏の幻影が、今も影響を与えて

 

いる、と言われています。昨日は、港区の増上寺で1周期法要

 

が行われ、その後近くのホテルで安倍氏を偲ぶ食事会が

 

あった、ということです。最大派閥の安倍派は、1年経っても

 

リーダーを決められずにいます。安倍氏とは、考え方は異なり

 

ますが、暴力で命が奪われることは、あってはならないこと

 

です。山上被告が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の

 

被害者2世であったことから、統一教会と自民党の関わりなど

 

が注目されました。1年の間、教団も、選挙の応援などを

 

してもらい活動にお墨付きを与えていた自民党も、きちんと

 

向き合ってきたとは、思えません。文部科学省は、統一教会の

 

実態調査を続けていて、解散命令請求の要件にあたるか

 

どうか、慎重に検討している、とのこと。文科省は、昨年11月、

 

宗教法人法に基づく「質問権」を行使しました。「質問権」の

 

行使は6度にわたり、教団や信者の不法行為を認めた民事

 

裁判や海外への送金、組織運営など、のべ500以上の

 

項目について報告を求めてきました。教団からの回答は、

 

最初の質問権に対しては、段ボール8箱分に上りましたが、

 

最近はレターパックなどに収まるほどになってきているそう

 

です。これまで解散命令を請求した例は、オウム真理教など

 

2つしかなく、どのような判断を文科省がするのかが、焦点に

 

なっています。教団が、東京都多摩市で、取得した土地への

 

施設建設をめぐって、住民の反対運動が起きています。

 

自民党も、教団との関係解明をしていません。岸元首相と

 

文鮮明教祖が手を結んで以来、半世紀以上に及ぶ関係を

 

手放したくないのかと思います。細田衆院議長も、公開の場

 

での説明はしていません。教団との関係があったとされる

 

萩生田政調会長も黙ったままですし、事実上更迭された山際

 

元経済再生相も、次期衆院選での党の公認候補に決まって

 

います。このままあいまいな形ですませるわけには、いきせん。