フランスで開催されていた、第７６回カンヌ国際映画祭の受賞式が
２７日夜（日本時間２８日未明）開かれ、是枝裕和監督の「怪物」
の坂元裕二さん（５６）が脚本賞を、「パーフェクトデイズ」（ビム・
ベンダース監督）で主演した役所広司さん（６７）が男優賞を受賞
しました。日本作品が、カンヌのコンペティション部門で、主要賞を
同時に受賞するのは、初めてとのこと。日本からの男優賞は、
２００４年の「誰も知らない」（是枝裕和監督）の柳楽優弥さん以来
２人目です。役所さんは、１９９７年に主演作「うなぎ」（今村昌平
監督）が、最高賞パルムドールを獲得しています。坂元さんは、
テレビドラマ「東京ラブストーリー」や映画「花束みたいな恋をした」
などを手がけています。今回の受賞は、立場の違いで見え方が
異なるという坂元ドラマの成果、と言われています。快挙に、おめ
でとう、と言いたいと思います。坂元さんが脚本賞を受賞した、
是枝監督の「怪物」は、３月に亡くなった坂本龍一さんの音楽が
使われています。ロケ地が、長野県の諏訪市で、地元でも祝福の
声が上がっています。「怪物」は、６月初めに公開されるので、
楽しみにしています。「パーフェクトデイズ」は、公開日程が未定
ですが、上映してもらいたいと思います。