エリザベス英女王の昨年9月の死去に伴い即位したチャールズ
国王(74)の戴冠式が、6日、ロンドン中心部のウェストミンスター
寺院で開かれました。1953年の前女王の戴冠式以来、70年
ぶりです。1000年以上の伝統と、現代英国の姿を反映した
多様性が共存した式典となった、と報じられています。式典は、
ロシアのウクライナ侵攻などによって生じたインフレが収まらない
英国民の感情に配慮して、簡素化が図られた、とのこと。
チャールズ国王は、多様性を重んじ、様々な人種やキリスト教
以外の宗教の代表者も参加し、主要な役割を果たしました。
君主制の存在意義が問われる中、簡素で多様性を重視した
戴冠式は、新たにイギリスの顔となったチャールズ国王の変革
への決意を内外に示すものになった、といわれています。
人気があった故ダイアナ元妃との離婚の影響も残っていて、
チャールズ国王の個人的な支持は高くない、ということです。
親しまれたエリザベス女王からバトンを受け継ぎましたが、
国内外で君主制から共和制への移行をも求める動きも強まると
みられています。英王室が、どのように伝統を守りながら、現代に
存続していくのか、注視したいと思います。ひるがえって、日本の
皇室も、時代に合わせた変化が必要。特に、女性天皇の問題で、
世論の支持は上がっているのですから、変わってもらいたいと
思っています。