東日本大震災から、今日11日で、12年を迎えました。全国で
関連死を含めて死者・行方不明者が2万2212人になっています。
津波の被災地では、住まいやインフラの整備がほぼ終わり、
被災者の心のケアなどに課題の重点が移っている、と報じられて
います。一方で、東京電力福島第一原発事故の被災地では、
復興は、まだまだです。原発事故によって避難している人は、まだ
3万人ほどいます。それなのに、政府は原発回帰を進めている
ことに、大きな危惧をもちます。12年を迎えた今日は、各地で
追悼の催しが行われています。地震が発生した14時46分に、
宮城県石巻市では、追悼のサイレンが鳴り響く中、訪れた人たち
は、海に向かって1分間、祈りを捧げました。石巻市では、県内で
最も多い3500人以上(関連死を含む)が、亡くなっています。
岩手県釜石市の追悼施設「釜石祈りのパーク」では、市内の
犠牲者のうち遺族が同意した1002人の名前が記された「芳名
板」があり、そこを訪れる人もいる、とのこと。福島県富岡町では、
消防団員など合わせておよを40人で、富岡漁港の周辺に出て、
今も行方がわからない人の捜索が行われました。宮城県女川町
では、800人以上が犠牲となり、復興へのメッセージなどが
書かれた黄色いハンカチおよそ900枚が、駅前の広場に掲げ
られました。東北を拠点とするプロ野球の楽天は、遠征先の
静岡市でロッテとのオープン戦に臨み、試合前に両チームの選手
たちが祈りを捧げました。12年前の東日本大震災の時は、
民主党政権で、私は厚生労働副大臣として、副大臣室に泊まり
こみ、情報が入らない中、対応にあたりました。もともと過疎化、
高齢化が進んでいた東北で起きた大震災。復興は困難な道のり
で、絶えることのない支援と関心を持ち続けることが必要だと
感じています。