昨年1年間に、全国の警察が摘発した児童虐待事件は2181件
(前年比7件増)で、過去最多を更新しました。警察から児童相談
所への通告も過去最多、と警察庁が、2日に発表しました。事件
の内訳は、傷害や暴行などの「身体的虐待」が1718件で
78.8%、強制わいせつや強制性交等などの「性的虐待」が
365件(16.7%)、脅迫などの「心理的虐待」が69件(3.2%)、
保護責任者遺棄などの「育児放棄(ネグレクト)」が29件(1.3%)
でした。亡くなった子どもは、前年比17人減の37人で、そのうち
「無理心中」が17人、「出産直後に死亡」が7人、身体的虐待が
10人、ネグレクトが3人でした。警察が児相に通告した子どもの
数は、前年から7.1%増え、11万5762人と、過去最多でした。
子どもの目の前でほかの家族に暴力を振るう「面前DV」は4万
7332人で、全体の約4割を占めました。また、交際相手や知人
などの裸をネットに流出させるなどの「リベンジポルノ」について
の警察への被害相談は、昨年1年間に1728件で、6年連続で
最多を更新しました。ストーカーの相談は、1万9131件で、
前年比597件減。ストーカー規制法に基づく「禁止命令等」は
73件増の1744件で、最多を更新、ということです。コロナ禍も
3年になり、昨年も、それによる経済的不安などで家庭内での
暴力や虐待が増えたことが、考えられます。児童虐待は、周りの
目で、早くに気づくことが防ぐためには重要です。法整備をして
きていますが、一番守られるべき家族に虐待され、命を失うことが
ないように、さらに気を配ることかと思います。